眼鏡をつくる ~最終回 刻印~
眼鏡をつくる工程の一番最後に、「打刻」の工程があります。
削りや磨きに比べると、作業時間は比較的短時間の工程です。
完成した眼鏡のテンプルに、金色のテープをかました高温の金型を打ち付けてロゴや品番を刻みこませるという、作業自体は単純なものですが、ブランドにとっては大事な工程であり、重みのある作業です。
重厚で年季の入った専用の打刻機を使い、一本ずつ刻印を施します。
全て手作業で行うため、力加減や温度調節がとても重要になってきます。
それまでは無地だった眼鏡に、金色の刻印が施されると、その眼鏡はやっと完成形へと昇華します。
機械を、ゆっくりと慎重に動かし、丁寧に作業を進めます。それはけっして重たい機械で細かい作業をするという理由だけではありません。
これまで通った様々な工程の締めくくりともいえる最終工程を施す責任と重みによるものだと感じます。
時間にしてみれば数秒のことですが、その最後の一瞬は、その眼鏡の価値が変わる、モノから作品へと生まれ変わる瞬間でもあるのです。
「BJ CLASSIC COLLECTION」の打刻が施されると同時にその眼鏡一本に命が宿り、ついには眼鏡職人の手元から離れてゆきます。
私たちは、完成した眼鏡と職人たちの想いを一緒にあずかり、お客様のもとへお届けする責任があります。
これからも、その一本に宿った魂を薄めることなく、自分たちの信じる、心から誇れる眼鏡を生み出し続けていくことを、日々考えていきたいと思います。
『眼鏡をつくる』おわり
BROS JAPAN(ブロスジャパン)株式会社
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■American Optical(アメリカンオプティカル)
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