こどものいびきに潜む危険② By さおり

ニューヨークの子どもたちは、春休みに突入しました。今週末は、Good Friday、イースターも重なり三連休のお父さんやお母さんも多いのではないかと思います。我が家も今週は1週間まるっとお休みです。娘の学校では、クラスペットなるものを飼っていて、今回、春休み中の10日間、我が家で面倒を見ることになりました。その2匹がこちらです。

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比較的全体的に白いのが『スノーウィーちゃん』(右)そして比較的グレーの割合が多いのが『スモーキーちゃん』(左)です。ロシア系のハムスターらしいのですが、第一印象としては・・・想像していたハムスターよりも『巨大』だということです。私も遠い昔の学生時代、一人暮らしをしていたときに、ジャンガリアンハムスターを飼っていた時期がありました。同じハムスターでも、手のひらにちょこんと乗るサイズでこんなに『ドデン』としてなかったように記憶しています。アメリカンハムちゃんは大きいのかしら?

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我が娘は毎日甲斐甲斐しくハムちゃんズのお世話をしています。構いすぎて、触りすぎて可哀想なぐらいです。預かっている10日間のうちにストレスでハムちゃんズに10円玉ハゲなどができないように、しっかりサポートしてあげたいと思います。でもいかんせん、娘も初めての『お世話したい気持ち』でいっぱいなのです。あれもこれもしてあげたい気持ちなのでしょう。見ていて微笑ましいですが、「おいおい」とずっこけることもしばしばです。

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さて、随分と話が逸れていってしまいましたが、そろそろ本題にうつりたいと思います。前回の記事でお話ししたのは、娘にSleep Apnea(睡眠時無呼吸)の疑いがあるということでした。Sleep Apneaが疑われた要因としては以下の項目がありました。

* ひどいいびきが続いている                           
* 睡眠時、呼吸が数秒止まることがありその後息を吹き返す      
* 朝、起きた時に寝起きがとても悪く起きられない    
* 普段の行動で集中力・注意力の低下                                    
* 落ち着きがなくなり、ハイパーになる傾向                   
* 感情の起伏が激しくなる又は不安定になる 
           

先々週、娘の小児科の先生の紹介状を持って、耳鼻科のスペシャリストに娘を連れて行きました。小児科医の紹介状に加えて、娘のいびきの動画も持参しました。

娘の診察は、とてもスムーズでした。まず最初に、娘の睡眠中の動画を耳鼻科医に見せました。動画は一本ではありません。当日、耳鼻科に向かう途中にも、娘は車の中ですごいいびきをかきながら昼寝をしていたので、すかさずその様子を動画におさめ、それも見てもらいました。先生の答えは「95%娘さんはsleep apnea(睡眠時無呼吸)であろう」という答えでした。その後、口から麻酔、鼻からストロータイプのカメラを入れ、鼻の奥をカメラで見て実際に鼻の奥がどうなっているかを一緒にモニターで確認しました。(4歳の娘は意外と冷静で、鼻からカメラを入れる事を泣くこともなく、鼻の奥の様子を一緒に見守っているのには驚きました。人体図鑑をよく日頃から読んでいたのがよかったのかもしれません)。

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先生の説明によるとやはり「アデノイドが肥大しており、また扁桃腺も随分、腫れている状態である。娘さんは現在、とても小さな隙間から息を吸っている状態であり、寝ている間は酸素不足の状態。いくら寝ている間に身体が休めていても、脳は酸素を吸おうと一生懸命に頑張り、いびきで「ガガガ」という音の度に起きているので脳が全然休めていない状態で、これが彼女の発達に支障をきたしているんだ。」とのことでした。私は(なるほどなるほど)と頷きながら「では、いったいこの状態をどうしたら改善できるのでしょうか?」と質問をしました。耳鼻科医の答えは・・・

「全身麻酔で手術をしてアデノイドと扁桃腺を摘出するしかないんだ。」

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私は(やはりそうきたか。)と思いました。可能性として予測はしていたものの、それしかないのだなと。でも、それで彼女が楽になるのであれば、迷っている時間などないなと覚悟しました。先生によると、このような症状の原因は不明であり、生活習慣や食事などではないそうです。ただ、2〜6歳児の間にランダムに見られ、そして切除によって劇的に改善されます。もちろん程度によって手術をせずに済むこともあります。娘の場合はアデノイドが中間サイズになっており、扁桃腺もかなり腫れているということで手術で摘出以外に選択肢はなかったようです。この年齢だと多くのケース、「部分摘出」を勧められます。「全摘出」になるとこの年齢には負担が大きく、術後の回復にも時間がかかるからです。「部分摘出」であっても、再発するケースは数パーセント(一桁代)であり、可能性としてはとても低いので「部分摘出」がこどもの「睡眠時無呼吸」の手術の処置としては適しているのだと思います。実際の手術としては1時間ほど、その後4〜5時間ほど病院にて休み退院という運びになります。

来月中旬手術となりますが、またその様子も少しずつアップしていきたいと思います。

今週も良い1週間をお過ごし下さい♪

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