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後始末の手順とお値段

連日猛暑の日本列島。

そうでなくても、この季節はナマ物の傷みが早い。

そんな懸念もあるので、何より速攻でオヤジは荼毘に付すことを目指して、それは無事に完了できましたが、ここからがまたいろいろ難儀なことで…。

先祖のいる墓地に入りたいというオヤジの願望は予てから聞いていたけど、その実のところは、先祖と眠りたいというよりも、骨になっても自分の惚れた女と一緒にいたい気持ちの方が強かったのだとオレは少し確信しています。

ホント、最後まで要求はすれど、そこに対する準備など何ひとつやってないタイプみたい。墓所はあるけど、自分の入る墓はあるのかよ? 先に入ってるはずの女性の墓ってのは、端っこにあるアレか?

まあ、今や傷む恐れもない乾いた骨にはなってはいるから、これから四十九日を経過して1周忌か3周忌までに納骨できることを念頭にじっくり各方面と暗中模索いたしますよ。

菩提寺らしいお寺の住職さんも電話の感じではかなりご高齢の気配だから、少し心許ない部分もあるんですけどね。

ちなみに、オレ自身はあの墓所に入ることにこだわってはいない。

日露戦争で死んだ先祖の墓だけは、個人的にできれば今後も大事にしたいとは思っているけどさ。

息子たちには、先祖の墓所を守りたければこのまま維持して好きにすればいいし、オレ自身の墓を作ってそこへ参ることもオレからは決して求めない。それでも参りたければそこへオレの骨を埋葬すればいいし、面倒なら海へ散骨してくれ。オレは公営の共同墓地に埋められても一向にかまわない。

オレの痕跡は、おそらくこのデジタルの海にはそれなりの期間、そこそこ残りそうだしね。

ソレを肴に酒を飲んで懐かしんでくれる人が生きている間、たまにそうやって思い出してくれること自体がオレへの供養みたいなもんでしょ? 宗派の定め通り、別に血縁が集まって法事をしてほしいなんて気持ちはオレには微塵もない。

できれば、嘗てバカばかりしていたオレの記憶を肴に、楽しく飲んだり踊ったり映画を観たり騒いでくれれば嬉しいな…ってなもんよ。オレの性格からすると、あまりに楽しそうだと、その場へたまに様子を見に、さり気なくそっと顔を出したりしてね…。

それにしても墓石って、地域差とかもあるみたいだし、そもそものベースが高いと感じるのはオレだけ?

https://www.info-ginza.com/zenyuseki/2023/09research/contents.html#:~:text=%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%88%A5%E3%81%AB%E3%81%BF%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E6%9C%80%E3%82%82%E9%AB%98%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%AF%E4%B9%9D%E5%B7%9E,%E5%86%86%E3%81%AE%E9%96%8B%E3%81%8D%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82


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