見出し画像

災い転じて福となす

既に皆さまご存じの通り、オレは週に2度、リハビリ施設のデイサービスに通っています。

そこでは毎回マシンを使用したリハビリのエクササイズメニューをこなす他、介助入浴させてもらって、ランチをいただいています。

そして、その病院系リハビリ施設には3種類の入浴環境があり、オレはこれまでそのうちの2種類の電動システムを主に使ってお風呂に入らせていただいていました。

ところが先々週の木曜、オレがリフトタイプの入浴環境でリフト座面に座って降下し浴槽に胸まで身体が浸かって温もっていたところで、なんとリフトアップの電動システムが故障。湯船からリフトがうんともすんとも動かず上がってこれなくなりました。

さて、オレはどうやってこのお風呂から出ることができるのでしょう?

機械の故障は業者さんに連絡するにしても、今のオレの身体能力でどうすればこの事態に対処できるか? 

急遽スタッフさんの何人かが集まり検討に入ります。

結論。

今のオレなら、手順さえ間違わなければ問題なく対処できるはず。とりあえずやってみよう。

まず、届く範囲に縦型の手すりさえあれば湯船から立ち上がれる。そこから浴槽の縁に腰掛け、尻をずらして椅子に移乗、浴槽から洗い場へ脚をまたいで出す。そこで身体をざっと拭き、また一旦洗い場に立ち上がり、車椅子に座り変える。以上。

さらに巻いて結論。この手順で意外と簡単に対処できた。

発症以来おそらく初めての浴槽またぎ。電動機械システムの介助なしでの浴槽浴にチャレンジすることになりました。

いきなりの入浴介助の強度の飛び級進化。

さて、本日の時点で、そのリフト型入浴システムの方の故障は未だ修復しておりません。

そのため、オレのように要介護度の高い人は、今も無事に稼働しているもう一方のストレッチャー型の椅子に仰臥し、割れた浴槽にフェード・インするというシステムを優先的に使って入浴することで施設の運用を回しているみたいです。

そしてオレはというと、その故障に直面して以降は、毎回、通常型の浴槽での入浴介助で対応していただいています。言わば学年半ばにしてなぜか飛び級進学してそのままその学年に編入されてしまった感じ。それで今のところまったく問題なし。さすがに独力での自己完結は無理なので、介助は不可欠ですけどね。

人間万事塞翁が馬。まさに禍福は糾える縄の如し。

オレ、今の身体能力でも、環境さえ整えれば通常型の浴槽浴ができるんじゃん?

システム故障を発端にした、さらなる学びと発見の機会をありがとうございます。

おかげさまで、今回の件でオレの働いて稼ぎたい理由がまた一つ増えました。

頑張って稼いで予算を確保し、自力でできることが増やせて他者の介助負担がより少ない浴室環境リフォームを目指します。

オレは還暦間近にして、我利我利亡者の如き己の野望と欲望が全開ですね…。

https://tokyo-doctors.com/webdoctor/8486


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?