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R6年診療報酬改定 生活習慣病管理料(Ⅱ)

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R6年診療報酬改定の主要施策は、厚労省の準備不足でいずれも手段が目的化しかかっているようです。  生活習慣病管理料(Ⅱ)は、コロナ禍以降なかなか回復しない外来の救世主か、はたま…
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【R6年診療報酬改定】【生活習慣病管理料(Ⅱ)】まず内容を理解するところから

【R6年診療報酬改定】【生活習慣病管理料(Ⅱ)】まず内容を理解するところから


1.生活習慣病の疾病管理の見直し R6年診療報酬改定において、三大生活習慣病(脂質異常症、高血圧症、糖尿病)について、「特定疾患療養管理料の対象疾病」から外され、「生活習慣病管理料(Ⅱ)」での算定が推奨されています。この改定は、内科の医療機関には少なからぬ影響が出ると思われます。なぜなら、「特定疾患管理料」は口頭の指示だけで良く算定が簡易でしたが、「生活習慣病管理(Ⅱ)は、診察時に患者さんとお話

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【R6年診療報酬改定】【生活習慣病管理料(Ⅱ)】予想通りに混乱中

【R6年診療報酬改定】【生活習慣病管理料(Ⅱ)】予想通りに混乱中


1.外来機能における生活習慣病にかかる疾病管理の見直し 「高血圧症」「糖尿病」「脂質異常症」の三大生活習慣病が、【特定疾患管理料および特定疾患処方管理加算】の対象から外され、新設される【生活習慣病管理料(Ⅱ)】の対象となりました。これは再診回数に占める特定疾患管理料の算定回数割合が高いため、特に内科系のクリニックや病院に大きな影響が出ています。今まで算定が簡易だった特定疾患管理料から外されると、

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【R6年診療報酬改定】【生活習慣病管理料(Ⅱ)】新しい生活慣習病療養計画書(初回)様式9を検証する

【R6年診療報酬改定】【生活習慣病管理料(Ⅱ)】新しい生活慣習病療養計画書(初回)様式9を検証する

 多くの診療所・病院では、【生活習慣病管理料(Ⅱ)】を算定するための文書「療養計画書」には、厚労省のひな型をベースにしていると思います。
6月からの開始ですので、まずは初回用の療養計画書を検証しましょう。

今までの療養計画書は以下の通りです。

 新しいバージョンは旧バージョンと比べて、検査・問診が簡素化されています。
 また、重点を置く領域と指導項目は、多職種の担当者がサインするように
担当者

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