自営業を志す人へ/中編

”すべての事業の目的は顧客の創出である”と何かの本でドラッカーが言っていたと思います。普通、よほど著名な方でなければコンサルタントという胡散臭い(笑)仕事にてお客様を創り出すのはなかなか難しいのだろうなと思います。なにせ目に見えるものが何もない。同業者を見渡すと、これまでの華麗なる経歴のアピールや、どこかの団体に所属していますとか、こんなたくさんの資格を持っていますとか、こんなすごい人とつながりがありますとか、なんとなく「本人不在」のような気がするものが多いように思います。

結論を言うとハリボテはバレる。お客様を掴めたとしても必ずバレる。私も一社目を退職した後、転職活動で40社落ちた経験がありますが「それまでの実績は所詮それまでの実績であり今現在はゼロ地点にいる」ことを認識したものです。では何がハリボテでないのか?を考えます。特に私みたいなコンサル業に就くと、成果をお客様側が実感しない場合終了となります。

②「顧客創出には今どんな場所にいても成果を出す努力をすること」が大切です。当たり前ですがこれに邁進している人は意外に少ないのではないでしょうか?そして本当に成果(目標達成、所属組織での評価承認、顧客からの指名や支持獲得)を出し続けている人なんてもっと少ないと思います。替えの利かない歯車になることは会社勤めしているとき、独立可否の目安になるのではないでしょうか。とにかく要領をかまさず、手を抜かず、目の前の課題(たとえそれが理不尽なものでも)に対して必死でクリアするべく取り組める人でなければならないと思います。

全力を尽くしているとそれはやがて習慣になります。多少苦しさは伴いますが、自分の身ひとつで未来を切り拓いていくためにはそれは必要なことです。休みは休みだ!となるのは随分先の話になるだろうし、やりたい・やりたくないで仕事を選ぶなんてこともある程度「何者」かになってから。逆に自分に降りかかることはすべてよい機会だと捉えて嫌な人とも仕事をしてみましょう、気の向かないこともどうすれば興味が持てるか研究してみましょう、退屈なことはスピードや質にこだわってみましょう。

それらすべてがあなたの人生のどこかで生きることは100%間違いないことなのです。なぜなら意味あってそれは目の前に現れた課題だからです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?