SMLW "Share my life wisdom"

BRING ON合同会社代表社員の田渕です。地元企業が継続発展するための動機付けを生業…

SMLW "Share my life wisdom"

BRING ON合同会社代表社員の田渕です。地元企業が継続発展するための動機付けを生業としています。組織関与は上善如水に焦点をあて、身の丈を事業信条として今日も白兵戦の先駆けに殿に立ちます。

最近の記事

自営業を志す人へ/後編

「人脈をつくる」ことに重きを置く方がいます。決して間違いとは言えないのですが、人脈をつくるという行為のどこかに「他者への依存」の気持ちは含まれていないでしょうか?私も駆け出しのころは異業種交流会などというものにお誘いいただき、いくつか参加させてもらいました。たくさんの名刺を交換し、お互いの事業について自己紹介し合う。私も含めておそらく参加の目的は「ビジネスパートナーづくり」ではないかと思います。しかし、私のようなものが参加しているということは、後の方も事業者としての内容や品質

    • 自営業を志す人へ/中編

      ”すべての事業の目的は顧客の創出である”と何かの本でドラッカーが言っていたと思います。普通、よほど著名な方でなければコンサルタントという胡散臭い(笑)仕事にてお客様を創り出すのはなかなか難しいのだろうなと思います。なにせ目に見えるものが何もない。同業者を見渡すと、これまでの華麗なる経歴のアピールや、どこかの団体に所属していますとか、こんなたくさんの資格を持っていますとか、こんなすごい人とつながりがありますとか、なんとなく「本人不在」のような気がするものが多いように思います。

      • 自営業を志す人へ/前編

        自営業を始める理由は人それぞれだと思います。私はまさかの「なんとなく」です。会社勤は1万人規模の大手、社員5人のベンチャーと通算15年経験しました。1社目でBtoCのダイレクトセールス、平たく言うと訪販を叩き込まれ、4県跨いでの支社長も拝命しました。2社目では社内ルールなどほとんどなく、育成?何それ?みたいな自分の手柄優先のような集団で、当時は圧倒的二番手だった就職媒体を売る中で、法人営業の経験をお客様に積ませていただいたなと回想します。 私は現在曲がりなりにもコンサルタン

        • 育成について

          新人育成に腐心しておられる方は世の中に多くいらっしゃることと想像します。会社に採用したら基本的にどなたかがその役割を担わなければいけない。世代間のギャップを感じたり、採用のミスマッチを疑ったり。個人的な見解を述べます。 まず「育成しよう」と思って育成はできないということです。相手も同じ人間であり、同じ21世紀に同じ仕事場にいるわけです。面倒見る立場のあなたとそう差異はない。少しだけキャリアが長かったり、たまたまメンターにふさわしい年齢だったりしただけだと思います。仕事を覚え

        自営業を志す人へ/後編

          就活に悩む人たちへ②

          再就職において日本はやり直しが効きにくい国である、というのはある意味事実であり、ある意味事実ではない。かく言う私は35歳転職時に40社ほど落ちました。しかしながら39歳独立時には何社もの引き合いがありました。 つまりは、目の前に就いている自分の職業においてある程度の成果を出すこと(またはその努力。これは他者に認めてもらわなければならない)が必要なのです。野球やサッカーのプロでも、下位カテゴリー、下位チームでも活躍することができれば、よりグレードの高いところからのスカウティン

          就活に悩む人たちへ②

          就活に悩む人たちへ①

          今年はリモート活況で新卒はもちろん、中途の方も活動そのものが大変ではないかと思います。私は仕事柄、採用する側に立って手法を設計していますので何かの参考になればと思います。 まず企業が採用する場合は大きく2点の目的があると思います。それは組織図に基づく人財強化という目的と単なる欠員補充の目的です。こう書くと後者は良くないイメージかも知れませんが、多くの中小企業は余剰人員は抱えられませんのである程度許容しなくてはいけないかもしれません。ただ、配属先において引継ぎが全くない、入れ

          就活に悩む人たちへ①

          営業職について

          92年で全国転勤のある「メーカー営業」を強みにした会社に新卒入社しました。社員の7割はBtoC営業、つまり訪販でした。学生時代、仕送りもなく生きる糧はアルバイトで賄っていた私。生活インフラ(水道・電気・ガス)を幾度も止められ、授業料もギリギリで納めていた身としては「実力主義」という侍のような世界は魅力としか映りませんでした。同期がバタバタと辞めていく中でも他支社にライバル設定し、アプローチの壁取りやトーク技術などを貪欲に学びながら、3年程で全国ランキングにも顔を出すようになり

          職業観について

          その仕事が簡単なら、それはあなたではなくても出来るものです。その仕事が楽ならば多くの人がしたがるでしょう。でも仕事とはそんな短絡的なものではないのです。創意工夫でやりがいが生まれ、努力研鑽で唯一無二の「あなたの職業」になる。どんな仕事でも共通しています。それに気づくまでに長く長くかかる人もいます。もしかしたら気づかないうちに一生を終える人もいるのかも知れません。 もちろんお金を稼ぎ生活の糧を得るということはとても大事なことですし、最重要に置いても良いと思います。では働く理由

          はじめに

          大阪で生まれて徳島で育ち、進学で愛媛にやってきてそのまま松山・大分・広島・山口にて社会人生活のスタートからの10年余りを一企業で過ごし、30代半ばで転職の難しさを味わいつつも、なんとかもう一社勤め、40歳を迎える手前で一人船出の独立起業。商材は自分のみという見切り発進で、創業12年も矢の如き速さで過ぎていきつつあります。 50年程度の人生も、書いてしまえばこの5行で済む話ですが、父親のアルコール依存症と共存した30年や、営業の世界での栄光と挫折、会社員としての理不尽や葛藤、