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空気を読むことは悪いことか?

空気を読むとはどう言うことか。

その場の客観的な状況を踏まえて、自分自身を含めたその場にいる人たちが何を感じて何を考えているのかを自分なりに推察し、その結果と自分の感情や価値観に従って行動する、ということなら何の問題もない。
しかし、周囲の暗黙的な要求に従って行動する、ということだとすれば
少し違和感を覚えてしまう。
それってどういうことなのか、もう少し噛み砕いて考えてみよう。

  1. 自分の考えより周りの考えの方が良いと判断した

  2. 自分の考えを押し通すことで自分が損をすると判断した

  3. 周囲からの圧力に負けて自分の考えを押し殺した

  4. 周囲の圧力に抵抗することなく同調した

どの例も、周囲の影響で自分の考えに自主規制をかけている。
空気を読んだと言うより、空気に呑まれたと言う表現の方が
実態に近い。
3例目までは、とりあえず自分の考えを持っているが、
最後の例は自分の考えを持とうともしない思考停止の状態だ。
人格も意志もない空気のせいにしたら、不特定多数に紛れたら、
責任を免れた気になって楽になれるのかもしれない。

空気を読むのは悪くはないが、空気に呑まれるのは考えものだ。
どっちにしても、自分の行動は自分で責任を負うことになる。

空気を読んでも呑まれるな。
酒は飲んでも呑まれるな。
ちょっと似てる。


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