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【AD.1871.トカゲのしっぽ】

 一部の種類のトカゲは、捕食者に襲わるなどの刺激に反応して、自分の尻尾を切り離す「自切」呼ばれる行動をします。

 切り離した尻尾はしばらく痙攣して捕食者の注意を引きつける効果があります。日本列島のニホントカゲ、南西諸島のオキナワトカゲ、イシガキトカゲ、バーバートカゲなどの幼体は本体よりも良く目立つ青色の尻尾を持っていて、成体になると本体と同じ色になることが多いです。
 捕食者に襲われやすい幼体は自切を使う機会が多くなるので、目立つ尻尾で注意を引く効果を高めていると考えられます。

 これら青い尻尾のトカゲは切り離した後に尻尾を再生させることが可能です。(尻尾を再生できないトカゲもいる)

 このスマブラステージでは、尻尾の付け根の爆弾ブロックを壊すと尻尾が分離してトカゲ本体が逃げ去り、しばらくたつとトカゲが戻り尻尾も再生されるギミックを搭載しています。

※現実のトカゲは失った尻尾を再生するのに数か月の時間と多くの栄養を消費して、トカゲ本体にも大きな負荷がかかるので、このステージのようにホイホイと再生できるわけではないです。

・おまけ トカゲ以外の自切・再生
 自切はトカゲのような爬虫類以外にも、昆虫や甲殻類などの節足動物、ミミズのような環形動物、タコやウミウシのような軟体動物、クモヒトデのような棘皮動物、ヤマネ(ネズミの一種)のような哺乳類など、様々な動物で見られます。
 
節足動物は脱皮を繰り返すことで失った脚やハサミを再生できます。
(過去の節足動物スマブラステージ↓)


 体の構造が単純な動物は再生能力が高いものが多く、扁形動物のプラナリアは体がちぎれると破片から新しいプラナリアが再生し、ヒトデ(脳や心臓を持たない)は腕を失っても体の中央部が残っていれば腕を再生をできて、種類によっては切断された腕から新しいヒトデが再生されます。

 脳や心臓を持つ複雑な動物でも、両生類のイモリは尻尾や手足はもちろん脳や心臓を損傷しても再生させることができる。一部のウミウシは植物の葉緑素を体に取り込み、胴体を自切して頭だけになっても光合成でエネルギーを得て胴体を再生させる。など、驚異的な再生能力を持った動物が発見されています。



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