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スマブラステージ【AD.2017.苔むす祭壇】

 繁殖した木の根に飲み込まれ、一部が崩れた古代遺跡のスマブラステージです。
 ステージ中央部の石材が崩落するギミックを楽しめます。


 木の根が成長して大きくなるとき、地面が固い石で塞がれていても、長い時間圧力がかかり続けることで、石が持ち上がり、破断されることがあります。

 カンボジアのアンコール遺跡では、繁殖したガジュマルの根が、石造りの遺跡を押しつぶしながら覆いつくす光景が見られ、植物の生命力の強さを感じさせます。

 このステージは、そのような根に覆われた遺跡を描いたもので、2017年頃に、私が「大乱闘スマッシュブラザーズfor WiiU」で制作、投稿したステージを最新作「大乱闘スマッシュブラザーズSP」でリメイクしたものです。


 1990年代にインターネット(ワールド・ワイド・ウェブ)の普及が始まります。

 それまでも読者が雑誌に作品を投稿することはありましたが、2000年代以降のインターネットの高速大容量化、コンテンツ作成ソフトの整備、各種投稿サイトの充実などで、インターネット上で誰でも情報を発信できるようになり、自作ゲーム、動画、絵、小説、ゲームを改造できるデータ(MOD)等々、多様で膨大な作品が投稿、共有されてきました。

 しかし、電子的なデータは、物質的な本や石碑などと比べて形が残りにくく、データがサーバーから消去されて、記録に残らない、物が残らないため未来に遺跡から出土されることもない、そのような作品が過去多数存在したと思われます。そして、これからも投稿されていくことでしょう。

時の流れに埋もれしスマブラステージ

 近年、インターネット上のユーザー生成コンテンツ(User Generated Content:通称UGC)は、客観性の高いクチコミや、広告の手段として注目されています。

 しかし、誰も知らないような、作品として投稿されたUGCが、はたして広告の役目を果たしているかは疑問が持たれるところです。


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