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高原社会をどう生きるか

こんにちは。

さて、本日は高原社会をどう生きるかについて。

山口周氏の著書『ビジネスの未来ーエコノミーにヒューマニティーを取り戻す』の感想文です。
とっても興味深い内容で読み応えありますので、
読んだことのない方は是非!

僕なりの解釈で要点をまずまとめさせていただきますと、
世界は物質的に満たされた「高原社会」に到達しつつあるため、
社会は精神的な豊かさを満たすために社会はシフトしていくべき
という主張が本書の軸です。

そして本書の構成は現状分析→方法論→まとめ→補論 です。

まず、この本を読了した大枠の感想として、非常に共感しました。

戦後アメリカをベンチマークとして経済的な復興を目指し今や世界有数の経済大国に成長した日本。
ですが、今や人口減少、少子高齢化、低いエネルギー自給率など様々な問題に直面しています。中でも問題視されていることが低い経済成長率です。

ですが、そもそも高い経済成長は必要なのか?

ここが本書の出発点です。


物質的に豊かな高原社会においてこのまま物質的な豊かさを測る指標であるGDPのみで豊かさを測定していても、本質的な幸せは手に入らない。

お金の為に、未来のために、今を犠牲にするというインストゥルメンタルな生き方ではなく、人間的な衝動に基づき今この瞬間を楽しむというコンサマトリーな生き方が、高原社会を生きるための一つの考え方である。
そのためにも一人ひとりが様々なことをまずやってみること。
そして皆がこの高原社会を精神的に豊かにみずみずしく生きることができるように、一人ひとりが小さな革命者として生きていくべきである。


最近僕は仕事をしていて、
マーケティングをして無理やり市場を細分化してターゲットを決めて、
あってもなくても困らないようなものを開発して様々な販促ルールやキャンペーンなどで顧客にいいものである「ように」見せて売る、
という一連の仕事に対していささか疑問を抱いていました。
(書き方が偏っていますが。笑)

そんな中で本書に出会い、食い入るように読みました。

確かに日々生活する中で、「これが無いから困る!不幸!」
と言った物質的に困ることは正直ないです。
少しの見た目的、機能的な差はあれど、困りはしません。

にもかかわらず、利益を上げるために「毎年新製品を発売しないといけない」という強迫観念に追い立てられて毎年毎年新製品を世に送り出すのは本当に価値があるのだろうか?と思っています。

「売れているのだから顧客の役に立っている!だから利益が出ている!」という意見もあるかもしれませんが、それは皆が現在の資本主義、経済成長という物質的豊かさに依存したある種の宗教に浸っているからだと思います。
生活必需品のニーズにおいて、今やほとんどのニーズが良いものを買って、消費して、経済的豊かさを見せびらかすことです。

であれば別に新製品が無くても困らないのです。

本書を読んで、もっと生産性や合理性を無視して、
困っている人がいるから助ける、面白そうだからやってみる、と言った
直感的な、人間的な衝動に基づいた生き方をしたいと強く思いました。

消費活動も、誰かを応援したい!という衝動を基にした、精神的な豊かさに根差した消費を促進していきたいものです。

僕は人の成長に携わることが好きなので、
そうした方向の、人と人とのかかわりをもっと豊かにできるような仕事がしてみたいです。

まずやってみる精神で、興味関心の幅を広げ、これだ!と思う仕事を決めます!

本日もより良い一日を!!!


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