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ゼラチンでできた『化けの皮』

社会の中で生きていくには、何かしらのマスキングが必要なときがあります。大人が得意ではない私は、いつもゼラチンの『化けの皮』をかぶって、ぶっきらぼうになってしまう自分に膜を張り、職場や社会のに馴染むようできるかぎり取り繕っています。でも家で溶けてしまうゼラチンの皮。そんな日のnoteです。

社会生活に馴染むための化けの皮

私は仕事に向かうと化けの皮を被ります。

社交的な性格ではないし、気が短いので、油断するとすぐにぶっきらぼうな言動になってしまいます。なので、仕事や人と会うときは『ゆっくり』『おおらか』を心がけています。

手を動かすときは早く。でも話しかけられたら、手を止めて、ゆっくりと。

元々の性格とは真逆なことをしているので、この化けの皮はものすごい疲れてしまう。


ありのまま ではいられない

持って生まれた気質や、ありのままの性格が明るく社交的であれば問題はないのですが、そうでない場合、何かしらのマスキングが必要になります。

元々の性格は、黙々とひとりで、誰からも話しかけられることなく作業をこなすことが好きです。でも、社会人経験を積むなか、後輩ができ、上司との板挟みもあり “ うまくやる ” ことが求められます。

マスキングが下手だから、分厚い化けの皮を被るのです。


家に帰ると溶けてゆく

化けの皮は、家に着くと熱せられたゼラチンのように溶けていきます。

素の私はどんな人物だろうか。

子供のころはぼーっとした性格だったので、よく親に「グズ」と怒られていました。没頭すると人の声が耳に入らないのもあります。一旦のめり込んでしまうと、他のことがびっくりするくらい疎かになってしまう性格です。

家ではだらっと、時計も見ずにイラストを描いたりnoteを書いたり、本を読んだりラジオを聴いたり…。好きに没頭して時間も溶かしてしまいます。


夜に固めるゼラチン

きっと対人には向いていない性格なのだろうけど、大人だから。日々続いていく社会生活のために、今日も眠りにつきながらゼラチンの化けの皮を固めていきます。

そんなゼラチンの養分にするため、子供の頃読んだ『魔女の宅急便』の新装版をKindleで購入しました。キキと一緒にまた笑って泣いて、悩んで、大人を楽しんでいけたらと思っています。


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