ヘボさん|デジタルに不慣れな経営者専門のDXコンサルタント

日本の経営者の皆さん。「デジタルは不慣れ」の壁を乗り越えよう。ちょっと経営目線を変化さ…

ヘボさん|デジタルに不慣れな経営者専門のDXコンサルタント

日本の経営者の皆さん。「デジタルは不慣れ」の壁を乗り越えよう。ちょっと経営目線を変化させて、「デジタルを味方にするこつ。」を73才のオールドボーイが伝授します。 拙著『デジタルを一旦忘れると見えてくる新しいDX』(日本橋出版)2023年11月27日を発売

最近の記事

DXにおける「失敗」とは?

DXの成功事例がたくさん報告されています。しかし、皆さんが恐れているのは「失敗」ではないでしょうか?残念ながら、失敗の具体的な報告はほとんど見られません。今回は、この「DXでの失敗」について考えます。 まず、「失敗」とは何なのか・・・を考えてみましょう。 AIに失敗について尋ねてみました。回答は「失敗は、意図した目的または期待が満たされなかったことを示します。」とのことです。意図した目的または期待が「満たされない」と失敗で、「満たされれば」成功です。 さて、DXの企画にお

    • 3月19日(火)15時~無料セミナー開催

      『デジタルを一旦忘れると見えてくる新しいDX』の著者が語る デジタルに弱い会社が始めるべき施策 貴社のDX推進、効果は出ていますか? 実は、DXを推進していると思っていても、ソフトを導入しただけでうまく使いこなせていない企業の方も多いのです。 ITベンダーにすすめられるまま導入したけれど…という結果に陥りやすいのがDX推進の落とし穴。 本セミナーでは、多くの中小企業が抱えるこの課題を解決するために、40年にわたりシステム開発・DX経験を持つ登壇者が、デジタルに弱い経営者・

      • DXにおける「専門家(プロ)」との付き合い方

        ~いきなり門を叩くのは時間とお金の無駄遣い~ 皆さんは、どうお考えでしょうか? 「DXはデジタルトランスフォーメーションだから、デジタル(IT)の専門家に依頼しよう。」と思っていませんか? 私が、考えるところでは、世の中に「デジタル(IT)の専門家」はたくさんいますが、「DXの専門家」はいないと思っています。「専門家(プロ)」とは、「ある特定の分野について深い知識や経験、技術などを有している人」だと定義出来ます。 「デジタル(IT)の専門家」とは、星の数ほど多い「デジタ

        • DXにおける大きな勘違い(その7:最後)

          ~究極のDXとは?~ 前回、株式会社ブレインパッド様のサイトから拝借した図です。 https://www.brainpad.co.jp/doors/cp/dx_pyramid.html これらは、選択肢であって私の考える「究極のDX」とはちょっと違います。この辺は、個人の考え方ですのでご容赦ください。 兎角、デジタル中心に語られるDXですが、突き詰めて行くと「人」に辿り着くと思います。企業活動とは、「人」が「道具(機械やコンピューターなど)」を使って、価値を生み出して

          DXにおける大きな勘違い(その6)

          ~そもそも、DXって何ですか?~ 株式会社ブレインパッド様のサイトから拝借しました。 ブレインパッド様は、全てDXだと仰っています。その通りだと思います。 しかし、私としてはちょっと違う角度から眺めてみたいと思います。 我が国の石炭火力の熱効率は世界最高水準だと言われますが、熱効率とは、単位当たりの燃料に対して、エネルギーに変換された比率を言います。日本のこの分野における技術力の高さを示しています。 これは、企業活動においても同様に考えることが出来ます。企業における熱効

          DXにおける大きな勘違い(その5)

          ~Appleに憧れるのをやめましょう~ 皆さん、「Appleの真似をしましょう。」と申し上げたらどう思いますか? 多くの方が、「あのAppleの真似なんて、うちの会社じゃ無理。」と思われるのではないでしょうか?会社の規模とかを考えれば、無理からぬことだと思います。 私が考えていることは、「AppleはDXのお手本」なのです。だから、是非、真似をして戴きたいと思っています。具体的に見てみましょう。 次の表をご覧ください。 ご覧のように1990年代のAppleは業績低迷に

          DXにおける大きな勘違い(その4)

          総論(鳥の眼)と各論(虫の眼) 前回は、DXの活動におけるAI開発について、その失敗パターンの一つを考えてみました。さて、今回は前回の失敗パターンを掘り下げて、何故「取り敢えず開発」とか「なんちゃって開発」が生じてしまうのかを考えます。 キーテーマは「総論(鳥の眼)と各論(虫の眼)」です。次の図をご覧ください。ここでは、各事業部門を虫の眼レベルとしましたが、他に「本店と支店」や「日本の本社と海外支社」など、いろいろ設定を変えられます。 DXを考える上で重要なポイントの一

          DXにおける大きな勘違い(その3)

          前回、DX活動におけるAI開発においてユーザー企業が「課題設定=開発目的の設定」までベンダーに丸投げしている実態があり、その状況を避けるためにどうしたらいいか考えましょうと書きました。 筆者が、研究してきた分野の一つに「システム開発とその要件定義のやり方」があります。この分野においても、ユーザー企業がベンダーに丸投げしている実態があります。「要件定義」の手引書を読んでみると、その殆ど(筆者の経験では全部)が対象とする読者をベンダーの技術者としています。ベンダーの技術者が、ユ

          DXにおける大きな勘違い(その2)

          前回は、DXとは、まず第1に”人体に張り巡らされた「神経」が全身の状態を一瞬にして「脳」に送り、脳が即座に「判断する」ように、企業内にデジタルによる「感知システム」を構築し、迅速な「経営判断」が行えるようにすること”とお伝えしました。今回は、IotやAIと言うデジタル技術の使い方について考えてみましょう。 よく聞くことに、DX部門が設立されて、経営者から「IotやAIの活用を考えろ」と言う指示が来る・・・と言うものがあります。このような「漠然とした指示」に戸惑っている担当者

          DXにおける大きな勘違い(その1)

          DX(デジタルトランスフォーメーション)が、経済産業省の「DXレポート」に登場した2018年から、もう5年が経ちました。 以来、デジタル・IT関連業界では、猫も杓子もDXと大いに賑わっています。 しかし、同時に「日本のDXは何故進まないのか?」と言うように、日本においてDXがなかなか進捗していない事への「焦り」の論調も多く見られます。 ITジャーナリストの田中克己氏は、2023年2月14日のブログ「進まない日本企業のDX、その理由を明かすIPAの『DX白書2023』」(引用