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DXにおける「失敗」とは?

DXの成功事例がたくさん報告されています。しかし、皆さんが恐れているのは「失敗」ではないでしょうか?残念ながら、失敗の具体的な報告はほとんど見られません。今回は、この「DXでの失敗」について考えます。

まず、「失敗」とは何なのか・・・を考えてみましょう。
AIに失敗について尋ねてみました。回答は「失敗は、意図した目的または期待が満たされなかったことを示します。」とのことです。意図した目的または期待が「満たされない」と失敗で、「満たされれば」成功です。

さて、DXの企画において「意図した目的または期待」は明確に「定義」されているでしょうか?DXを含む「改善」の活動は下の図のように表すことが出来ます。

「改善」のプロセス
  1. これまでの成果レベル(Before)を知る。

  2. これまでの成果レベルを向上させる手段を手段を導入する。(Change)

  3. 成果レベルを向上させて、Afterの成果レベルを獲得する。

  4. 向上した成果レベルを維持する。

さて、失敗したDXを調べてみると、上記の1~4をきちんと行っていないことが伺われます。

  1. Beforeの範囲、事象がはっきり決められていない。

  2. Changeの内容がはっきりしない。

  3. (従って)Afterの状態もはっきり決まっていない。

  4. 施策導入後の「メンテ」手段に目が届いていない。

つまり「意図した目的または期待」が明確になっていなかったのです。
実例を見てみましょう。

2023年12月29日の投稿「DXにおける大きな勘違い(その2)」をご参照下さい。

日科技連のレポート「PoC貧乏になる原因と対策の研究」の中で、AI開発を受託したITベンダーの反省が述べられているのですが、その中に「開発が課題設定を行い、現場ニーズと乖離、といった要因で失敗。」と言う指摘があります。開発とはITベンダーのことです。逆に言うと、ユーザーが「意図した目的または期待」を設定していなかったのです。これでは、失敗以前の問題で、そもそも成功と失敗の評価すら出来ないのです。

皆さんが恐れる「失敗」を回避することは、まず「意図した目的または期待」を設定することから始まります。難しいデジタル技術を議論する前に、「今まで、こうなっていた事を、今後はこうしたい。そのためにこうする。」を社内でしっかり検討・協議して、「求める将来像」を描きましょう。


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