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DXにおける「専門家(プロ)」との付き合い方

~いきなり門を叩くのは時間とお金の無駄遣い~

皆さんは、どうお考えでしょうか?
「DXはデジタルトランスフォーメーションだから、デジタル(IT)の専門家に依頼しよう。」と思っていませんか?

私が、考えるところでは、世の中に「デジタル(IT)の専門家」はたくさんいますが、「DXの専門家」はいないと思っています。「専門家(プロ)」とは、「ある特定の分野について深い知識や経験、技術などを有している人」だと定義出来ます。

「デジタル(IT)の専門家」とは、星の数ほど多い「デジタル技術」の各分野に対応する専門領域があって、それぞれの分野に「専門家(プロ)」が存在します。さぁ、どうやって選びましょうか?

ざっと、調べただけで、「生産管理」「在庫管理」「受注管理」「販売管理」「財務・会計」「人材管理」は基幹業務アプリ、「データ分析」「グループウェア」「社内SNS」は情報系アプリ・・・などが出て来ます。
総合的に対応するのが「SIer」と呼ばれる会社ですが、SIerも窓口は取り敢えず1つでも、実際に取り組むのは各分野の専門家です。こんなに多いと選びようがありませんね。

次に、よく言われる「DX人材」について考えてみましょう。ある経営者が言っていたそうです。「DXなんか簡単だ。外から人を連れてくればいい。」さて、あなたは「採用要件」を書けますか?
「DX人材研修」が盛んに行われています。しかし、こんな悩みが聞こえて来ます。「研修をしてみたけど、DXが現場で実践されない。」あなたは、従業員を研修に参加させる時に「何を期待」しましたか?

私の以前のnote(DXにおける大きな勘違い(その4)2024年1月10日 )では、以下のようにお伝えしました。

総論(鳥の眼)と各論(虫の眼)

鳥の眼虫の眼

社内においても、各部門を預かる人たちはその部門業務の「専門家」です。
つまり、社内の専門家と社外の専門家をマッチングさせないといけなくなります。膨大な組み合わせの中から自社に必要なDXの手掛かりを見つけるのは困難でしょう。

専門家と付き合う上で大切なポイントがあります。それは・・・
その専門家が答えることが出来る質問を用意する。」ことです。
世の中の例えに「何にでも効く薬は、何にも効かない。」と言うものがあります。専門家は「良く効く薬」と言えますが、自分の症状が分かっていないと選べません。

DXにおける大きな勘違い(その5)
~Appleに憧れるのをやめましょう~ 2024年1月25日
では、「発見と分析」の重要性をお伝えしました。

「発見」のプロセスを踏んで行くと、「何故、こうなっているのだろう?」と言う疑問に突き当たるはずです。それが、財務・経理であれば最初に向かうのは会計士・税理士・経営コンサルタントでしょうか。製造ラインについてであれば、製造コンサルタントでしょう。情報システムであれば、現在取引中のITベンダーでしょうか・・・。何れも、今までに遂行してきた「よく知っている分野」です。これ等の専門家に対してであれば、質問も「的を絞って」出来ると思います。

しかし、DXにおいて相手を選ばすに「何か教えて。プリーズ」と言っても、的が絞れていないので、99%期待する答えは返って来ないと思われます。
上で述べた社内での「発見と分析」のプロセスをしっかり踏んでいれば、DXに関しても、質問は準備出来そうです。勿論、相手選びが間違っていればそうは行きませんが・・・

外部人材の採用においても同様です。「何をするために、どんな人材を・・・」を考えましょう。

と言うことで、「その専門家が答えることが出来る質問を用意する。」するために「発見と分析」のプロセスを、時間と体力が掛かるかも知れませんが、踏んで下さい。「発見と分析」のプロセスについても後日、このnoteに書きたいと思っています。


DXで困っている方、悩んでいる方。個別のご相談に乗ります。ご一報ください。(まだ、HPが整理出来ていませんが、フォームからご連絡ください。)

これ等については、拙著にまとめてあります。ご一読願います。

#デジタルトランスフォーメーション
#業務改革
#DX
#経営者


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