NO.014 〈新刊紹介〉坂靖さん追悼論文集刊行会2024『古代学と遺跡学ー坂靖さん追悼論文集ー』
昨年亡くなられた坂靖さんの一周忌に合わせて、追悼論文集が出されました。
僕は一度しかお会いしたことがないのですが、それぞれの論文の末尾には坂さんとの思い出が記され、どのような方であったのか知ることができます。
この論集。某考古系書店にアップされた瞬間に品切れとなってしまいましたが、これから多くの方に読み継がれていくものとなりそうです。
僕もこれから読んでいきたいと思います。合掌。
以下、参考までに目次を掲載しておきます。
坂 靖 寺口千塚古墳群(平石谷川地区)第1次調査とその問題点 とくに多葬の問題について
小泉翔太 葛城川扇状地における縄文時代中・後期の遺跡動態
岡部裕俊 西北九州の朝鮮半島系筒形容器に関する覚書
水野敏典 長崎県原の辻遺跡にみる大型砥石の二相
若林邦彦 扇状地・低中位段丘における古墳時代集住遺跡群形成の過程「坂モデル」についての覚書
大道和人 近江湖南地域における古墳時代前期の鍛冶
三好 玄 弥生墳丘墓と前期古墳の性格の相違 土器配置と玉類副葬の様相から
廣瀬時習 副葬品配置から見た玉の副葬 玉副葬の変化を考える
杉山拓己 定型化以前の直弧文
宇野隆志 古墳時代前期における円筒埴輪の型式変化 いわゆる「極狭口縁」を中心に
村瀬 陸 五色塚古墳出土埴輪の割付技法
古川 匠 佐紀古墳集団と南山城
米川仁一 葛城王朝と欠史八代 初期ヤマト政権の動向をめぐって
北中恭裕 空中写真を利用した墳形の再検討 大和高田市所在茶臼山古墳を例として
千賀 久 葛城山麓の古墳を考える 首長墓の選地から 小栗明彦 物部氏の首長層居宅
青柳泰介 南郷遺跡群の論点 坂靖説の検討
村上恭通 ヤマト王権の鉄器生産論と南郷遺跡群
真鍋成史 南郷角田遺跡出土の小鉄片再考 遺跡出土の鍛造剥片・金属片との比較から
吉村和昭 南郷角田遺跡出土の小札状鉄製品
平井洸史 南郷遺跡群の銅製品について
中野 咲 南郷遺跡群における古墳時代中期の山陰東部系土器
田中清美 大県・大県南遺跡の古墳時代中期の鍛冶工房の再検討
山本孝文 古墳時代の金工品に共有される文様 日韓の心葉形唐草文を素材に
魚津知克 渡来系鉄製農具刃先の「定着」と「非定着」 又鍬先・又鋤先、サルポ形刃先、タビ形刃先
佐藤純一 紀伊における両頭金具の受容と展開 弓矢儀礼創出素描
田中元浩 紀伊の製塩土器
阿部 功 初期群集墳序説 兵庫県播磨地域の様相から
森下浩行 鳥取県米子市宗像1号墳・5号墳のトレース図
亀田修一 備前邑久地域の首長墳とその経済的基盤
深澤敦仁 黒井峯遺跡におけるムラの姿と馬の相関 黒井峯遺跡Ⅱ・Ⅲ群の再検討を通して
右島和夫 上野一之宮・貫前神社周辺の古墳時代後期遺跡
松田 度 群像のなかの太鼓形埴輪 和歌山市・井辺八幡山古墳の事例を中心に
丹野 拓 岩橋千塚のヒレ付き円筒台 跪坐人物埴輪の一例として
岡﨑晋明 九州地方の盾持ち人埴輪の実態
日高 慎 『東京人類学会雑誌』掲載の人物埴輪
川崎 保 ネリー・ナウマンの「人物埴輪論」を読む
奥山誠義 古墳時代の動物毛利用の実態を知るための基礎的研究 奈良県内古墳出土品を例として
髙橋幸治 香久山と畝傍山 原材料としての鉄バクテリア塊の史的意義
木場幸弘 高取町内検出の大型大壁建物
川崎志乃 出土状況からみた三重県北野遣跡出土の有孔広口筒形土器
絹畠 歩 陶棺のサイズに関する一試考 近畿地域と告備地域の比較を中心に
清水康二 小山田古墳と舒明天皇陵
米田敏幸 「宜用小石」の石槨について 大化薄葬令と高安山1号墳
森岡秀人 阪神地方枢要部の「権力核」的地域形成過程をめぐる一考察 古墳時代首長系譜の様相から古代前半期の官衙領域確立に向けて
大西貴夫 南郷遺跡群周辺の古代
清水昭博 畝傍山麓の古代寺院 大窪寺と山本寺の建立背景
木村理恵 南河内の土師器椀生産 宮都への供給という観点から
東影 悠 飛鳥京跡苑池にみる二つの流水施設
塚田良道 藤原宮の幢幡図像について
川部浩司 宮殿構造からみた伊勢神宮・斎宮の成立 前期難波宮と皇大神宮・斎王宮殿域の連関
穂積裕昌 古代志摩国の原像 海産物生産の一断面
北山峰生 益田池の復元
岡見知紀 日本における鬼門の導入と展開
前田俊雄 図像からみた古代絵馬の特質 出土絵馬を中心に
岡田雅彦 大和国西京瓦屋についての一考察 尻江田瓦屋を中心に
神谷正弘 春秋戦国時代長平之戦いの兵士埋葬坑について
宮里 修 朝鮮半島青銅器文化と社会
權五榮(李東奎訳) 韓国ソウル夢村土城を理解するための新資料
金武重(平郡達哉訳) 百済漢城期における諸墓制の木棺復元
韓志仙(中野咲訳) 百済食器にみる飲食文化
平郡達哉 韓半島海洋祭祀遺跡調査研究の動向
李炳鎬(井上直樹訳) 百済大通寺の創建瓦 公州班竹洞出土瓦を中心に
金 想 民 朝鮮時代における鍛冶工房跡の分布と官営製鉄の特徴 高興・鉢浦萬戸城の製鉄工房跡を中心に
本村充保 プレ・アンコール期の土器編年構築に向けた予察 サンボー・プレイ・クック遺跡出土資料を中心として
長岡拓也 メラネシアにおける巨石遺跡の消長と社会変化 ソロモン諸島ロヴィアナ地域を事例として
北井利幸 ユニバーサル・ミュージアムの取り組みについて 橿原考古学研究所附属博物館の事例
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