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小説の主人公より脇役が好き

小説でも映画でも主人公より脇役が好きなことが多いです。作者も監督も基本的には主人公に感情移入するように物語を作っています。だから、クリエイターの意図通りに物語へ没入すれば、主人公が好きになっているはずです。

主人公というのは物語を動かす役割を担っています。言い換えれば、作者の意向が最も反映されるのが主人公です。だから、主人公の動きやセリフに作者の意図が透けて見えてしまうことがあります。
多くの物語で、主人公は傷ついていたり、叶わぬ夢を持っていたりして、物語を通じて成長するものです。
その姿が感動を呼ぶのですが、その主人公は無垢に描かれることが多いです。ときには他人に反発もしますが、結果的には受け入れて自分の成長に繋げていきます。そうしないと物語が進みませんからね(例外も多々ありますよ)。
そういう人って、現実にいると、ちょっとウザそうじゃないですか。僕がひねくれているかもしれませんが。

まっすぐな性格の主人公よりも、脇にいるちょっと変わった性格の友達や主人公を助ける人の方に魅力を感じてしまいます。
主人公よりも、周りの人の方が楽しく自由に動き回っている気がして、個性的に見えてきます。

成長物語を書くときは、どうやって好かれる主人公にするかいつも頭を悩ませます。
あまり決定打はないのですが、「共感できる等身大の主人公」にするように心がけています。最初から無敵の主人公とか性格が良すぎる主人公は、僕のような人に敬遠されるかなと。

主人公に比べて、脇役を考える方が自由だし楽しいんですよね。



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