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もうすぐ無職。同性への恋心。悩み多きアラサー、占いに行く!

占いへ行ってきた。

これまでも『しいたけ占い』は毎週月曜日、なんだかんだ見てしまっているし、石井ゆかりさんの『3年の星占い』の本も買ったことがある。
友達がタロット占いを勉強していると聞けば、占ってもらった。

その度に、言われたことを自分にとって都合の良いように解釈して、耳の痛いことや、合ってないなと思うことは外して、上手く使ってきた。

でも、占いの実店舗に行って、それなりにするお金や時間をかけてまで、占いをすることだけはしたくなくて、何としても行くものか!と思い、友達の誘いも断っていた。

占いは好きではあるもの、信じていない。人生相談じゃないか!と思ってしまうし、他人に人生左右されてたまるか!という気持ちもあるからだと思う。

それでもどうしてか、「占いに行きたい!」と思ってしまった。

いざ、入店!

入店し、席に着く。
最初に生年月日と名前、生まれた時間などを伝える。
生まれた時間は、はっきりは覚えてなくて、夜中に生まれたと聞いたことがある気がするのでそのことを伝える。

すると、私の性格について説明される。
合っているような、誰にでも当てはまるような説明な気もするけれど、内容に悪い気はしない。内心ちょっと嬉しかった。

次に、「今日はどうしたの?」と聞かれる。
そっか、自分から伝えるのね、と思いながらも、

「仕事と恋愛ですかね」なんて答える。

無職の今後の人生はいかに!?

「仕事は医療系?」と突然と聞かれ、全然違うので違います、と答える。
じゃあ、「何!?」と聞かれる。

聞いちゃうスタイルなんだと、心の中で思いながらも、「事務職です」と答える。その後も、仕事は今どんな状態かとか、8月末で退職だと伝えると、どうしてなのか、など聞かれた。

あれ…?これって占いなのか…?私が全部話してるぞ…?と、疑いの気持ちが生まれてくる。

「働きなさい。何らかのいい形であなたは働いた方がいいわ。生活しないとなんだから。」と、そりゃそうだというようなことを言われる。笑

実家暮らし、都内勤務を伝えると、「都内の一人暮らしの人は死ぬ思いで働いているのだから、今の環境に感謝しなきゃね」と言われた。そんなこと分かっている。

「あなたは勉強の星の人だわ!だから資格とかやりたいこととか勉強するといい」と言われて、それはきっと誰だって勉強した方がいいでしょう…と思ってしまった。

「医療事務なんていいんじゃないの!」と急にピンポイントで言われる。
私は『医療』がやはり向いているらしい。事務職で働いていると伝えたから、なんとか結び付けてくれたのだろう。

でも言えなかった…。
「以前、医療事務やったことあるんです、3か月にうつになってしまったんです」とは。
まあ、それも人間関係が原因なので、仕事自体は合っていたと思うから、確かにまた挑戦してみるのはいいのかもしれないな~などと思いながら、バイトでもそろそろ探すか〜と小さく決意する。

同性に恋をしている、私の恋愛運についても占ってもらう!

そして、恋愛の話になる。「付き合っている人いるの?」聞かれた。

私が「はい!」と言わないのと、表情を見て「気になっている人いるのね?」と聞かれる。

「はい」と答える。相手の生年月日を聞かれ、伝える。

好きな人の性格は、合っているような気がした。
「2人は似ているね」と言われて、全然似ていないのにな、と思う。

2人の相性について、割と感触のいい反応が得られた。
でも話が進むにつれ、結婚の話になる。「いいんじゃない、いいよ。
結婚できるよ!」みたいな感じで言われるので、つい「いや、同性なんですよね」と言ってしまった。

そこから、急に押しが弱くなった…気がする。気のせいかもしれない。

「今のままの関係がいいんじゃない?」「あなたは弱いから、エネルギッシュなその人に惹かれるんだと思うけど、相手にとって、あなたは物足りないと思うな」などと、生年月日と名前から見える(らしい)占い結果を伝えられる。

もしも、同性だと伝えなかったなら、そのまま後押しされていたんだろうか…。面白いな~!と思ったと同時に悲しくもあった。

仕方ない。恋愛と言えば、結婚運を聞きに来る人が多いのだろう。

その後のタロット占いでは、結婚にまつわるカードが出たらしく、言葉選びに気を付けながらも、でも遠回りにおそらく「今の私の恋はやめて結婚しなよ、婚期逃すよ!」というようなニュアンスのことを言われた。

占い館を出る時に、プレゼントで頂いた『恋みくじ』には、

「さっさとこの恋は忘れなさい。それが2人のためになる」というようなことが書いてあって、グサッときた。これは当たっているような気がしてしまう。笑えて来る。

私は結局、背中を押してほしかった。

そんなこんなで、初の占い館での鑑定結果は、仕事運も恋愛運も、そんなに良い占い結果は得られなかった。

仕事はなんでもいいから働いた方がいいし、
今の恋はあきらめた方がいいらしい。

これから無職になる、最近ようやく同性への恋心を認めた私にとっては酷すぎる鑑定結果であった。

私は結局、肯定されたかったんだろう。
自分の気持ち、これからの選択を占いのせいにしたかったんだ。
これまで占いは使わないできた私がなぜ今、占いをしたくなったのか。

大きく変わりたいと願っている今、また何かにすがりたかくなってしまったのだ。

占いがこう言っているから、大丈夫だと。

保障なんてあるわけない、この先のことなんて誰にも分からないし、不安で当たり前だ。さらには心に正直に生きていこうと思ったら、かなり険しい道のりとなるだろう。だから、肯定してもらい、未来の保証をもらい、背中を押してほしかったのだと思う。

占いに行きたいと思ってから、会う人、会う人に占いをやったことがあるか、聞いて回っていた。

「課金したから、いい結果しか言わないでくれた。課金したからね!

「いい鑑定結果が出なかったから、はしごしちゃったよ!2件目は、ちゃんと、自分が言ってほしいこと言ってくれたよ!」

というようなことを話す人が結構いた。それでいいんだ、と笑ってしまったけれど、それでいいんだと思う。

私は今、今後どう生きていきたいか、誰にどんな気持ちがあるか、本当は占いに行かなくとも分かっていた。
それに対していい結果がでようが、出まいが自分がどうしたいか、どうしようとしているか、もう決まっている。

「あなたはあなたを否定しなくていい。正直に行きなよ。素直にやりたいこと、行きたい場所にいきなよ。やりたくないことは続かない。やりたいことが続くから。」

と、最後に言われた。
おそらく、みんなに同じことを言っているんだろう。
それでもいい。いいように解釈したい。

今日は、説明会に行ってこようと思う。
ちょっとずつちょっとずつ、苦しくないよう、自分の行きたい方へ向かって生きていけたら。




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