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アメリカに住んで…日本のことについて考える

今回は、私がアメリカで三か月過ごして、他の国の留学生や、アメリカの生徒と話していく中で大きく変わった教育に対しての見かたについて書きます。

< 教育について >

<教育についての捉え方について >

まず、教育の形はアジアの国々は(韓国や中国、日本など)の全員同じ勉強をし、頭に知識を詰め込む教育と、アメリカやヨーロッパのような一人一人に合わせた教育があると思います。
実際に、韓国の留学生とイタリアの留学生で話した時に、(イタリアの留学生が)「 アメリカの勉強の仕方と違って、日本の生徒って、授業中は机の上でずっと授業ノートを取って、休日も勉強するんでしょ?」と聞かれたので、(俺)「そうそう、先生の話に対して全員ノートを取って、高校最後の年は大学受験に向けて休日は10時間勉強する人が多いよ~ 」と。そしたら(韓国の留学生が)「 うちの国もそうなんだよね 」 って言ってました。

< アメリカの高校教育のメリット、デメリット >

< メリット >

  •  授業を選択できる
    ☛ 自分の学びたい授業が幅広く選択することができるので、自分に合ったカリキュラムが組めます。こうすることで自分が将来やりたいことに特化して学ぶことができると思います。

electives
  •  授業形式が板書のことが少ない
    ☛ 授業では先生が投げかけた質問に対して手を挙げて意見を出すことが多く、眠くもならないし記憶に残りやすい。また、物理では一週間に一回は実験があって、自分自身が体験できるので今まで知っていたと思っていたことでも驚きがあります。

  •  自分の意見を伝えることが多い
    ☛正解かどうかじゃなくて、どのような理由で、どんな意見を持っているのかを伝える授業や宿題が多く、考える力が付きます。例えば、エッセイでは「自分の性格やpersonalityに影響を与えたことや人を、natureと関連させて書く」ものだったり、物理の宿題では、その時に学ぶ「公式が当てはまる、身の回りの物を書き出す」など。

  •  仕事をしてもよい
    ☛ 日本の高校でも、働いてもいいというところもありますが、進学校は特にバイト禁止のところが多いと思います。ですが、アメリカの高校生の多くは休日にバイトをしたり、親の仕事の手伝いをしています。私は、高校生の内に働く必要はないと思いますが、早いうちからお金を稼ぐ大変さや、学校以外の社会に興味を持てるのは良いと思います。

  •  ボランティア活動や団体活動に積極的
    ☛ 社会で起こっている不(自殺や銃による殺人など)に対して、何か行動を起こしたいと自主的に集まって、ポスターを作ったり、実際に行われているデモ(student demand action)に参加したり…を昼休みや放課後を使って定期的に行われています。また、友達の中にはCEOなんだっていう人もいて、高校生のうちから何かを始めることって珍しいことじゃないんだと思いました。(日本でそういう新しいことをしていたらニュースとかで取り上げられそう)

参加したstudent demand action

 イベントが多い
☛ 土日には大体パーティーがあるというのは書きましたが、平日も、リュック以外で来る日、パジャマで来る日などイベントが毎日あるので楽しく、学校に行きやすい気がします。生徒が楽しんで学校に来れるように工夫されているんだなと思いました。

自分関係性によって服の色を選ぶ

< デメリット >

  •  他のジャンルからの気づきがない
    ☛先ほども言った通り自分の興味のある教科を選ぶので、他の教科をやってみて、この教科も好きかもとか、このことって他の教科でも役に立ちそうという関連に気づけるチャンスが少なくなるのかなと思いました。

  •  服装に制限がない
    ☛アメリカの高校はご存じの通り、服装もピアスも化粧も自由です。もちろん、自分のお気に入りの服を着ていけるし、それぞれの個性を出していけるといういいことがある反面、アメリカの高校は朝が早いので、化粧をしている人は一時間目に遅くなる傾向がある気がします。学校で学ぶという面ではネガティブな面なんじゃないかなと思います。

  •  タバコとか
    Americaでも、州によって異なりますが、基本的にたばこやお酒は20歳になるまでは禁止行為です。しかし、どこの高校でもトイレでタバコを吸っている人はいるし、パーティーでお酒を飲んでしまう人はいるらしいです。私は、まだ誘われたことはありませんが、留学生の友達に聞くと誘われたっていう人は男女問わずいるので、気を付けようと思いました。

< 日本の高校教育のメリット、デメリット >

< メリット >

  1.  とにかく知識が得られる
    ☛アメリカの授業を受けていて、日本の教育でやっていることは本当に高度だったんだなと思います。特に数学や理系科目は。なので、日本の授業でも能動的に分からないことがあったら疑問に思い自分から調べて実生活にどう使えるのかを考えるということができる人なら、日本のカリキュラムでも、アメリカの授業と同じような効果が得られてかつ、高度なことが学べるのではないかなと思います。

  2.  掃除の時間がある。
    ☛ 日本の街中や学校がきれいなことが多いのは、ちゃんと学校で掃除の時間があるからなんだなと思いました。アメリカの学校では掃除の時間がなくて清掃員が放課後にやってくれるので、掃除の大変さがや掃除の習慣が身に付きづらいと思います。実際、トイレの便器とか、床にはお菓子のごみやペットボトルが落ちていたりします。

< デメリット >

  •  考える力が付きづらい
    日本の教育のデメリットはこれに尽きる気がします。
    授業時間は板書をするだけということが多く、また、テスト期間の勉強は、テストでいい点数を取るために詰め込んでいる人が多いと思います。
    実際に、私の学校の周りではコンビニの数より多かった塾は、アメリカでは一度も見かけたことはありません。大学受験のテストのために勉強をするのも大事だと思いますが、やはり、どのように応用されているのか、なぜそれを勉強するのかを考えてやるのが大事だと思います。しかし、学校によっては、そのように考える時間もなく勉強に追い込むところもあるし、みんな塾言ってるから行かなきゃという義務感で塾に通って結果考える時間がないという人も多いと思います。とかいう私も、その一人だったと思います。だからこそ、アメリカに留学して集団心理にのまれていたのだなと思いました。

< 結局どっちがいいの ? >

これは、どちらが一概にイイとは言えませんが、私はアメリカのシステムの方が好きだなと思います。理由は自分の苦手なことは他の人に任せて、得意なことを特化してやった方が効率が良いように感じるからです。
でも、一番いいのはどちらの教育システムも体感してみることだと思います。私も、日本にいたころにアメリカの教育のシステムの話を聞いてましたが、体感してみるのと、知っているだけなのでは全然違います。(百聞は一見に如かず!)
なので、海外に留学する一番のメリットは言語の勉強ではなく、今まで生きてきた世界と全然違う世界を体感することにあるのかなと思いました。

< まとめ >

やっぱり日本にいたころは、周りの雰囲気(受験勉強)や流れに合わせて、自分の将来についてあまり考えずに高校生活を送っていたし、実際、試験勉強に追われて自分のことを見つめ直す時間が取れませんでした。でも、一回外に出てみると本当の自分の意見は何かというのが分かってきたように思います。アメリカに留学する前は、自分の選択が正しいのか不安だったけど、この18歳になる年に一度留学をして自分のことを見つめ直し、新しいことに触れるという体験をしていることがとても有意義で来てよかったと、今は思っています。
大学は何歳になっても入ることができるのだから、もし迷っている人がいたら一つ学年を落としてでも、挑戦する価値はあると思います
長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いします !


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