2,登山をはじめたきっかけ

私自身、もともと登山に全く興味はなかった。『地味だし、何のメリットもなく、商品など何かを貰えるわけでもない。勝ち負けあるわけでもなく、危険を冒してなんの意味がある?』と言ってはその都度家族団らんの空気を凍らせて冷ややかな目線と多大なる顰蹙を買っていた。
ただそんな私でも妻が元々登山好きで『行きたい』と一言言われれば行くしかなかった。でも、あら不思議、近場の低山に登ると程よい疲労と、恐怖を克服することに対する達成感みたいなものが感じられた。『意外と登山、良いかもしれない!』と思い始めたのは事実。いつの間にか週末の登山を楽しみにしている自分がいた。平日は慣れない仕事と終わることのないプレッシャーと戦っている自分には良いクスリにもなっていたようだが、その時はさほど自覚は無かった。

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