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AIとECに関する考え

はじめに

以前投稿してから1年ほど経過してからの投稿となります。弊社Guerrilla Spaceですが、受託開発中心で動いておりましたが、この度EC向けのSaaSサービスに特化した会社に事業をシフトしました。
その間、色々組織内で改変が繰り返され、関わるメンバーも変わったりしています。
受託は手堅く、売上も立つビジネスですが、やはり会社としてやる以上は夢を追いかけたい想いがありスタートアップチックな動きを取ることにしました。(まだスタートアップのシードステージにも立ててないと思ってます)

なぜ?EC業界かという話ですが、元々、大手のECパッケージ(ecbeing,コマース21…etc)の内部でエンジニアとして活動しており、ECビジネスのロジックを把握する経歴があり、それの知見を生かした上で、業界に必要なサービスを出していこうという感じで事業シフトしました。
経験があるとはいえ、EC業界は変革が激しいため、今必死こいて勉強したり、現場に出向いて知見を溜めております。

Eコマースの市場規模

ここでEコマースの市場規模について軽く触れようと思います。
以下の経産省の記事だと、2021年の国内EC市場規模は「20兆6,950億円」と謳っており、成長がかなり激しい業界となっております。ECと聞くと、楽天やAmazonなどのWebブラウザから商品を購入するイメージが大多数だと思いますが、今は、ライブコマース(動画を配信しながら物を売る)、メタバース内で商品を売るなど、新しい売り方が出てきており、より発展していく市場だと思います。
「物を売る」という概念自体が、人間の生活から話すことができない物なので、必然的な市場規模だと思います。

Eコマース市場へAIが入り込む

ECのSaaSサービス(BaseやEC Force、Shopifyなど)が、既存のECサービスの概念を覆す中で、さらに直近だと、ChatGptという黒船が日本に浸透してきました。
ChatGptは、米OpenAI社 が提供しているサービスで、チャット形式でお願いしたい内容を入力すると、あたかも人間が返しているかのように必要情報を返してくれるサービスです。
現状は、2021ぐらいまでのインターネットの情報から学習して、知見を利用者に提供してくれていますが、その精度が凄まじく、的確な「解」を提供してくれます。
私自身エンジニア出身ですので、特定のロジックをとある条件を与えて回答を求めたら、ある程度の情報を返してくれます。
ChatCptに与える命令を「プロンプト」と呼ぶのですが、それに特化したサービスや商材も生まれているぐらいコンテンツ市場は盛り上がっております。
ビジネス面では、ChatGptをどうビジネスに組み込むかがトレンドになっている感じで、某都内展示場(ググったら分かりますw)で、出店しているEC関連企業も、使い方をベースとした事業を展開しておりました。

AIを活用したビジネスのレベル

とある記事でAI活用のレベルについての記事を読んだのですが、主に以下の3点のようになると言っておりました。

  1. ChatGptをまず使いこなす

  2. 指示する内容に固有情報を含めないこと

  3. APIレベルでテクニカルにビジネスへ実装する

1. ChatGptを使いこなす
上記については、実際にChatGptに出す指示の方法や的確な「解」を得られるようにするために、どんな指示を出して、どんな解を求めているかをAIにしっかり伝えるスキルがいると思っています。
昨今だと、プロンプトエンジニアと呼ばれる人たちも出現しておりました。
エンジニア観点だとロジックを前提に考えますが、AIだとどんな命令を与えたら、的確に答えが返ってくるかに価値があるのかと思いました。
プロンプトのフォーマットを売ってる人たちがいるぐらいの市場が生まれてきている感じですね。

2.指示する内容の固有情報に気をつけて利活用する
これは個人だとあまり意識しないことだと思いますが、大手企業だと、一番ダメージを受けるポイントだと思います。Open AIに情報を渡す際に、特定の個人の名前や住所、会社情報など場合によっては渡してしまうリスクがあると思います。
AIは、学習パターンを得て成長していますが、そこへ特定の個人情報も入り込んでしまうリスクも発生してしまいます。もちろん、API利用すれば、学習モデルに組み込まれることもないですが、実態はそうではないのかもしれないです。
AIの発展においては、一般的なデータの学習は不可欠ですが、こう言ったモラルについてはこれから考えていく必要があります。

3.APIレベルでテクニカルにビジネスへ実装する

そして、第3段階ですが、こうしたOpenAIを使って、実際のプロダクトに実装していくことだと思います。この記事を書いている私でさえ、AIができる可能性の「解」を得られていないぐらい、困惑しております。
ECビジネスで言えば、商品説明の文章を書いてくれたり、現在在庫の情報をもとに、AIに適切な行動を取捨選択してもらうなどの使い方ができるなど可能性が広がります。
私もAPIベースで使っていて、色んな機能組み込めると、既存のシステムの概念がぶっ壊れる感覚がありました(こんな可変なものに対してテストコードとかどう書けと笑

終わりに

わらわらと書かせて頂きましたが、ECに限らず業界に大きないインパクトを生むのは間違いないと思います。AIの特性を体感すると、自分も含めて、ソフトウェアエンジニア自体が代替されるのも目に見えました。実際に、経営とエンジニアリングを同時にやっていて、AIは「助手」的なポジンションで、「自分はどんな付加価値を世の中に生み出せるか」に特化できる世界がきている感じがしました。
ECビジネスにおいても、最終的には全て全自動(売りや在庫管理、配送管理など)になると思っています。
そう言った中で、どんな価値を追求し続けるかが、企業として生き残っていくのではと私は考えています。
そう言ったノウハウをお客様に伝えるように私も事業活動していきます。
読んで頂きありがとうございました。

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