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間違いだらけの『休職日記』を、6年後に振り返ってみた② 〜休職カウントダウン編

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型のフツーの会社員、パピヨンです。

2017年の夏、私は“抑うつ状態”との診断を受け2ヶ月弱の休職をしました。
その際に残していた『休職日記』を6年後の今、振り返ってみようと思います。

前回の日記↓↓


第2回目は「休職カウントダウン編」です。
これから休職する身だというのに、そんな状況を棚の高〜い所に放り投げ、ギリギリまでナゾの傲慢さで働きまくる“アホの姿”を笑ってお読みいただけましたら幸いです。
休職までの出勤3日間の日記をまとめて載せます。

2017年6月28日 水曜日 22:01

二日目にして、日記を忘れそうになる。
三日坊主にすらならない。
やり慣れないことは、なかなかですな。

今日、会社に休職の診断書を提出した。
人事部長は出張中につき、係長に。
課長がどう思ってるのか?ナゾは深まるばかり。
結局いつも通りだった。
そして結局、定時には上がれなかった。

色々引き継ぎはした。
焦る気持ちと相反して、なんだか明日から休む気分になってる。

まだ二日ある。
アイデアが次々浮かんで来てしまって、二日で引き継げるか疑問。やりたいことは山積みだ。
ダッサイことになっちゃったらやだなー。
もう二日しかない。

2日目にして、早速日記を書くのを忘れそうになってます(笑)
この日、会社に診断書を提出したようです。

主治医に“残業はダメ”と口酸っぱく注意されていたにもかかわらず、定時に上がっていません…。おいおい、さっき診断書出したんだろーが6年前の私よ…。
決してブラック企業だったワケではなく、仕事を他の人に任せるのが嫌だったのです。
あまつさえ“人に任せてダサいことになったらやだなー”などと偉そうにのたまっています(笑)
まるで自分が置かれている状況を理解していません。
アホの極みですね…。

そして、「まだ二日ある。」と書いておきながら、「もう二日しかない。」と結んでいます。
敢えてこう書いたのか、本気の支離滅裂なのか。
いずれにしても正常では無い心理状態が読み取れます。

翌日の日記もどうぞ↓↓

2017年6月29日 木曜日 22:48

また、危うく日記を書き忘れるとこだった。
まったく、どうやら私には向いてない行為みたいだ。

引き継ぎとやっておきたい(任せたくない)仕事をやりまくった。
睡眠をしっかりとっているせいか、効率は悪くなかったと思う。
逆に、次々アイデアと改善点が浮かんでしまう。
明日で終わりだ。
もう、タイムリミット。
出来ることは少ない。

休みに入ったら、やるべきノルマをしっかり決めようと思う。
休み中に、やることは山積みだ。
先生に言ったら、きっと怒られるだろう。
でも何かを詰め込まないと、全てが終わる気がする。

△△さんに最後の挨拶をした。聞いたら明日は休みとのこと!危なかった〜。彼女は7月いっぱいで退職だから、きっともう会えない。ちゃんとバイバイ出来て良かった。

22時のノルマを45分も超えてしまった。
マイスリーを飲んで、6時間寝て。
明日最後の出勤をする。

この日も呆れるほど働いてます。
先日の日記にも“次々とアイデアが浮かんでしまって”と書いているので、かなりの混合状態だったことがうかがえます。

それにしても『休みに入ったら、やるべきノルマをしっかり決めよう』とはどういうことだい、6年前の私よ…。
お前のやることは『休むこと』ですよ〜。聞いとるか〜?(聞いてないなーw)

休職前、最後の出勤日の日記もどうぞ↓↓

2017年6月30日 金曜日 20:53

最終日。
朝、課長に「〇〇(私の名前)、水臭いじゃん。メールで知ったんだけど1日から休みって。」と言われた。
総務が伝えていると思っていた。
行き違い。
でも、そんなに行き違いでも無い気もする。
しょうがない。

とにかくやれるだけ仕事をやりまくった。
あとは微修正だけにして、たたき台は全部作って来たから、なんとかなるだろう。仕上がりが見れないのは本当に残念。
休む事を伝えていない取引先さんに心から申し訳無いと思う。本当にごめんなさい。

みんなが温かく見送ってくれた。
ありがたい。
いつか、恩を返さなければ。という思いと、このまま消えた方が綺麗なエンディングかな?とも思う。

明日からやる事をまとめなければ。
でも22時のタイムリミットまであと1時間10分。
夜は短かったんだと、改めて思う。
毎日大忙し。
とりあえず、明日は衣替えとクローゼットの整理から始めよう。

6年後の振り返り

主治医に「日記を書くならネガティブなことは書かないように。文字化すると余計に脳に固定化されるので」と注意された結果が、上記の日記たちです。
文章だけ読んでいるとそこそこ元気に見えるのは頑張ってポジティブ変換をした試行錯誤の痕跡です。結果として、かなり支離滅裂な文章になっています。

日記の途中に、

“何かを詰め込まないと、すべてが終わる気がする”
“このまま消えたほうが綺麗なエンディングかな?”

と書いています。

そして呆れるほど頻繁に、

ノルマ
タイムリミット

というワードが出てきます。
およそ明日から休職する人間には似つかわしくない言葉です。

それほど当時の自分は追い詰められていたのでしょう。

診断書を提出してから休職までの会社での様子は以前の記事にも詳しく書きました。↓↓


休職の只中で、ゆっくりと休めている方もいれば、6年前の私のように先の見えない霧の中を息苦しくもがいてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、止まない雨はない、と私は思います。
そして、雨はまた降る、ことも知っています。

今は見えなくても、周りには傘を差し出してくれている人たちがきっといます。
明日少し、空が明るくなりますように。


続く

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