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間違いだらけの『休職日記』を、6年後に振り返ってみた⑫ 〜与論島の旅・前夜

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。

2017年の夏、私は“抑うつ状態”との診断を受け、2か月弱の休職をしました。
その際に残していた『休職日記』を6年後の今、振り返ってみようと思います。

前回の日記↓↓


第12回目は、『与論島の旅・前夜』編です。
主治医に内緒のまま、いよいよ旅に出る準備を始めます。

2017年7月27日 木曜日 23:41

昼のヨガの後、ご飯がシュークリームしか食べれなかったので、夕飯を少し多めに無理して食べたのが良くなかった。
気持ち悪い。
頭も痛くなってきたので、夜の薬と一緒に鎮痛剤を飲む。
今月、かなり鎮痛剤飲んじゃってるな〜💦
ミグシス、効果あんのかな?
旅行前に、頭痛の病院にも行っておこうかな。

明日は、朝ヨガ、午後はクリニックの診察だ。
診断書を書いてもらって、夕方会社に寄って提出しなくてはいけない。
誰にも会わずに行けるかな?
今から緊張する。

当時の私は抑うつの症状により激ヤセしていたため、とにかく『少量で高カロリー摂取できるもの』を探して冷蔵庫にストックしていました。
シュークリームとプリンは食欲が無い時の必殺技です。
今はすっかり体重は戻ったので懐かしい思い出ですが、酷い食生活ですね。

翌日の日記です↓↓

2017年7月28日 金曜日 23:00

今日は朝からヨガ。
3人だったので、のびのびと。

その後、一旦家に帰って昼ご飯、2時過ぎに家を出てクリニックへ。
ヨガに週5くらい通ってると言ったら、「うーん、それはちょっとやり過ぎ、、、」と💦
カメラの教室にも行ったりしてることも「うーん、、、」
活動し過ぎですかね、先生💦
休みなさいと再三注意されたが、その方がもっと難しい。
与論島行くなんて言ったら、めっちゃ叱られそうだったので、黙っておく。

16日復職の診断書を書いてもらい、その足で会社に行って提出。
人事部の係長に報告がてら経過を話す。
ほとんど人と喋っていないので、知っている人とは、ついついベラベラしゃべってしまう。
後になって、「精神疾患の人と話すのは、色々良くない影響があるのでは⁈」と不安になる。相手はプロのカウンセラーじゃないし、彼女の負担にならなかっただろうか?
そういうことに気づけない。やっぱりフツーじゃないんだろうなー、今の私は。

帰り道、またヨドバシに行って、色々カメラの備品を買い揃える。もう、すごい出費だよー。まぁ、いっか。

結局、旅行の準備が全然。
明日、朝からやろう。
ヨガは昼の回。
その後、美容室だ。
予定、てんこ盛り。きっと先生に叱られる。

連日のヨガに、カメラ教室。
さすがに主治医に「う〜ん…」と難色を示されています。
“再三休みなさいと言われた”と書いていますが、1ミリも聞く耳を持っていませんでした。
そのくらい、当時の私は主治医の言うことを聞かない患者だったのです。
ひょっとしたら、この頃のエピソードも「躁状態の可能性あり」とカルテに書かれていたかもしれません。

翌日の日記です↓↓

2017年7月29日 土曜日 22:04

今日は昼のヨガ。
帰ってきて昼ご飯食べて、旅行の準備をする。

その後髪を切りに、新しいお店へ。
帰りは予想外の土砂降りだったので、お店で傘を借りた。

沖縄の天気ばかり気にしていたけど、明日の自宅周辺の天気も気になる。雨の中、荷物を持って電車は嫌だなー。

とことん雨女。
明日から旅に出る。


6年後の振り返り

ついに明日から旅に出ます。

そもそも、何故『与論島』だったのか?

理由は、産業医面談の前日にたまたま観たDVDが『めがね』だったからです。
『かもめ食堂』で一躍有名になった荻上直子監督の次作が『めがね』です。
公開は2007年。公開時にも映画館に2回観に行き、DVDまで買うほどこの映画は私のお気に入りなんです。

疲れると何となく観たくなる映画。
もう10回くらい観ているのに、エンドロールまでしっかり観たのは休職中のその時が初めてでした。
てっきり沖縄で撮影されていると思い込んでいましたが『鹿児島県大島郡与論町』と書かれていました。

“ヨロン島って、日本だったのか”

よくカタカナで書かれているので、東アジアあたりのリゾート地だと思っていた世間知らずの私(笑)

“いいなぁ〜ヨロン島…”

エンドロールを眺めながらぼんやり思いました。
そんなタイミングで産業医に、
「なんかさぁ、行きたいトコとかないわけ?」
と聞かれてしまったため、咄嗟に浮かんだのがこのエンドロールの“ヨロン島”だったわけです。

ちなみにずっと
“よろんとう”だと思い込んでいましたが、
正確には“よろんじま”です。
現地に着いてから知りました!

そんなわけで、休職中の身にもかかわらず、
次回『与論島の旅』にひとり出かけます。


続く

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