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精神疾患者の就活は甘くない 〜双極性障害だって働きたい 16

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。

朝から久々の片頭痛。夕方になってやっと薬が効いてきました。せっかくの土曜日が頭痛で潰れる…はぁ〜、しんど。
何もせず土曜日が終わることが許せないので、せめてnote書きます。

前回の記事の続き、就活をしていた頃のことを回顧します。
↓↓


就活、はじめました

復職してから1年が経ち、相変わらず抑うつを繰り返して「気分変調症の疑いあり」の診断を受けたため、本格的に“環境を変える”ことを考え始めました。

独身一人暮らしなので、当然今の仕事を辞めてから探す、なんていう勇気は無く。
働きながら就活を始めました。


働きながらの就活は超ハード‼︎

就活サイトにいくつか登録し、土日を潰して会社探し&応募や履歴書作成。
平日は仕事が終わったあとに面談に行く、というかなりハードモードな日々でした。
私はロスジェネ世代なので、今の会社も5社目の中途採用です。
ですから、就活の大変さは身に沁みるほど知っていました。

しかし、働きながらに加えて“精神疾患を抱えた状態”での就活は、想像以上のハードモードでした。
休める日が全くない。
土日も、平日の夜も、全部潰れました。
いつ連絡が来るかも分からないので、しょっちゅうメールチェック。
肉体的にも精神的にも追い詰められました。


30代後半、女性。

精神疾患の有る無し以前に、“35歳を超えた女性の就活”は現実的にかなり難しかったです。
職種を選ばないなら、あると思います。
あくまで私個人の感想ですが、やりたい仕事がある場合、職種によっては年齢的にも性別的にも敬遠されると感じました。

“新しいことを教えるなら、他の会社の色に染まっていない、柔軟な若い人を採用したい”
私も採用側ならそう思います。

“前職で役付まであった人は扱いにくい”
隠して履歴書を書こうかとも思いましたが、30代後半で10年以上働いてるのに何の役職にも就いていないというのもまた「使えねーヤツ」扱いになるんかな?と思い、正直に書いていました。

そして、これは私の刷り込まれた偏見かもしれませんが、就活での女性差別は今もあると思います。
『30代後半、女性』という呪いは、中々に難しいものでした。


“クローズ”面接の後ろめたさ

ほとんどが書類の段階で落ちましたが、運良く4社の面接まで漕ぎ着けました。
私はすべて“クローズ”、つまり精神疾患持ちであることを伏せて面接を受けました。

今までの記事で何度も書いていますが、私は今の会社でやっている仕事が大好きです。
そこそこの役付ももらい、病気に対する周囲の理解もあります。
つまり、「転職したい理由が無かった」のです。
なので「履歴書を見る限り現在の会社の状況は悪くないようですが、転職の動機は何ですか?」と聞かれると答えようが無いのです(笑)

精神疾患があるので『環境調整』のためです

というのが理由ですが、言うわけにはいきません。当然「行き詰まりを感じていまして…」的な曖昧な返答になってしまいます。

「給料面でも待遇面でも、今の会社の方が良いのでは?」と面接官にも言われてしまいました。


辞める or 辞めない、の2択じゃない

その後、2社から内定をもらったのですが、結局どちらも断りました。
面接をしてくださった会社には迷惑極まりないですが、どうしても今働いている会社と新しい会社を天秤にかけたとき、今の会社の方に傾きました。

では、どうするのか。

ちょうどその頃、他部署の人からよく仕事を頼まれるようになりました。
その部署は売り上げをメキメキ伸ばしている部署でしたが営業マンしかおらず、企画やモノづくりが出来るデザイナー的なメンバーがいなかったのです。

『部署異動』って、手があったか!

社内ならば、精神疾患の事はオープンになっているので理由は堂々と言えます。
ダメ元で“部署異動願い”を出すことにしました。


精神疾患による転職を考えている方へ


上記に書いた内容はあくまで私個人の体験記ですので、安易に参考にしないでください。

まず、会社にあなたを傷付ける人がいる場合。
理由のいかんによらず、早く逃げてください。
年齢がどうとか、女性だからとか、そんなこと以前の問題です。
あなたを大切にしない人からは、一刻も早く離れるべきです。

休職中に転職を考えている場合。
時間的に猶予があるのなら、まずはゆっくり休んでください。
体調の悪い時にモノゴトの判断をするのは、とても危険です。
あとで後悔しないためにも、体調の悪いときは“保留”が一番だと思います。


続く

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