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病気が私にくれたもの 〜双極性障害の頭の中 38


みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。

あっという間に2023年も終わりですね。
今、実家に帰省する電車の中で今年最後の記事を書いています。

今年を漢字一文字で表すなら『改』
精神科通院歴9年目にして、やっと自分の病気と正面から向き合い、生き方を『改めた』年となったと思います。

作家のマルセル・プルーストは有名な言葉を残しています。

病人というものは、正常な人よりも己れの魂により近く迫るものだ。

マルセル・プルースト

確かに双極性障害を患わなければ。
私はこんなにも“自ら”について深く考える機会は無かったでしょう。

何故、眠れない程の不安に苛まれるのか?
何故、意味もなく心が重いのか?
何故、大切な人を傷つけてしまうのか?
何故、私は双極性障害になったのか?
何故、今、私は生きているのか?
何故、何故、何故…

私の人生は考え続けても答えの出ないたくさんの疑問符に彩られることになりました。

しかし、病気にならなかったら。
こんなことは考えることもなく、のほほんと暮らしていたのかもしれません。

きっと、noteを始めることも無かったはずです。
だって、考えなければ、きっと書くことも無いもの(笑)




私はリアルで同じ双極性障害の人に出会ったことがありません。
noteで繋がっている方々だけが唯一“想いをシェア出来る患者同士”です。

また、自分の病気とは違う病と向き合っておられる方もたくさん知ることができました。
みなさん、それぞれに一生懸命です。

そんな、みなさんが必死に病気と向き合う姿に勇気をもらったり、同じように落ち込んだり、励まされたり。
フォロワーさんの新しい記事が上がってるのを見つけるたびに「どんなお話かな?!」と、ワクワクドキドキします。

来年もみなさんの記事が本当に楽しみです。
新しいnoterさんとの出会いも楽しみですね。



病気が私にくれたものは、決してハッピーなものではありません。
辛く苦しいものがほとんどです。
人生において、諦めなければならないこともたくさんあります。

しかし、良かったこともあると信じたい。

自分の人生に深く向き合うようになれたこと。
これからの生き方について真剣に考えるようになれたこと。
人との関わりの大切さを知れたこと。
noteのみなさんに出会えたこと。

来年が、どうか穏やかな年になりますように。
みなさま、良いお年をお迎えください。

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