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私とnote㉒ 自主企画に参加する③

「危機」


「あっ、危ない!」
思わず声に出してしまった。
周りを見回すが、誰もいない。
慌てて携帯を見る。
案の定、充電が切れている。

今回も、誰にも助けを求めることはできない。
思わずため息が漏れる。
この危機に何度も直面している私には、この後に来るであろう事態が容易に予測できる。
そして、その気配を感じとれるようにすらなっている。

今回はどっちだ?
どっちで来るのだ?

私は、テーブルに置かれた箱にしがみついて立ったまま、じっと様子を伺う。

こんな仕事、辞めたらいいじゃないか。
そうだ、辞めてしまえばいいのだ。
危険を犯してまで続ける意味があるのか…

でも、辞めてどうする?
お前に何ができる?
何ら取り柄もないお前に、他にできる仕事なんかないだろう。

私は、箱にしがみついたまま、自問自答を繰り返す。

今さら何を言っても遅いのだ。
私は、もっと早く決断すべきたったのだ。

しかし危機が去ると、次は大丈夫。きっと、次はもっとうまくやれる。
コツはわかっているのだ。うまく実行するだけなのだ。
と、続けることを選択してしまう。

それがこのざまだ。

しかし、ここまで来たらやるしかないのだ。

前回は、反ったら、来た。
その前は確か、反らなかった…

その前は、、、
もうわからない。
わからなくなるくらい、繰り返しているのだ。

反るべきか、反らざるべきか。それが問題だ

それぞれに、メリット、デメリットがある。
しかし、いずれにせよ、この状態からこの危機を避けられる可能性は、ほとんど残されていないのだ。

一か八か、
「えい!」
という掛け声とともに、私は、反る方を選んだ。

グキッ!

と、音が聞こえた気がした。
私はその場に崩れ落ちた。

やはりダメだったか。
動けない。

ギックリ腰は、癖になる。

どうやって助けを呼ぼうか…
誰か気づいてくれ…

もう、何度目か忘れたが、今回も労災は認定されるだろうか…
とりあえず、しばらく休める…

激しい痛みで遠のいていく意識の中、私は、そんなことを考えていた。

(本文800字)
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今回は、山根あきらさんの企画に参加してみました。
はい。お察しのとおり、やるべき仕事を隣にスタンバイして、…
そういう状態だと、思いついてしまうんです…
またもや、noteに逃げています…

企画のお題が、私的には、ちょっと・・・という感じだったのですが、松下友香さんの投稿を読んで、「さすが、松下友香さん、うまくまとめていらっしゃる。」と感心し、投稿する勇気が湧きました。

愚作ですが、よろしくお願いします=^_^=

よろしく😻