「趣味」との出会い
趣味と聞いて、即座に趣味は●●です!と答えれる人はどのくらいいるのでしょうか。
私も学生の頃は、自分の趣味が分かりませんでした。
趣味について考え始めたのは、就職活動の時。面接対策で考えていた時です。
就職面接で聞かれる「趣味」は、日々の大変な業務に追われたときに適切なストレス管理を出来るか、という部分かと思います。人によって考え方は違いますが、会社としては「仕事以外でストレスを発散できて、適切なメンタルコントロールが出来る人を採用したい。」というところかと思います。
当時の私は「なぜ就職面接で趣味が聞かれるのか?」と疑問でした。だからたいして重要な質問ではないと考えており、聞かれた質問に印象が良いように答えようとしか考えていませんでした。
だから就職面接時に答えた趣味は、「音楽を聴きながら散歩をすること。」だった気がします。音楽は好きでしたし、+αで活発な印象を与えたかった(よく外に出ていることと、生活習慣が正しいというアピール)ので、散歩と答えました。(もちろん散歩もよくしていたのは事実でした。というか住んでいたのが散歩ぐらいしかやることが無い田舎だったので、、、。)
社会人になって、一人暮らしをした時に近くの体育館で「エンジョイバスケ」という名前で誰でも参加可能の体育館側主催のバスケットボールを楽しめる時間がありました。高校生からバスケットボール部に所属し、大学生になっても社会人クラブで週1程度バスケをしていたのもあって、軽い気持ちでその体育館の「エンジョイバスケ」に参加しました。
そこから私の「趣味」の概念がガラッと変わったと言っていいと思います。
仕事は比較的忙しい日々を過ごしていました。残業は当然のようにあり、日々頭フル回転!帰る時にはぐったりでした。
ですがその状態でも「エンジョイバスケ」には参加していました。
そこでは、知らない人ばかりでしたが、当日時間になったら集まった人で4~6チームくらいを作り試合をする。だいたいがそんな流れでしたが、それがよかった。まったく知らない人とプレーをして、汗を流して、声をかけあって、、、。特にそこで出会った人と仲良くなるわけでもなく本当にバスケだけの関係。お互いに認識はしているものの、深く関わらずボールを通して会話をしているような感じ。
気付いたら私は趣味を「バスケットボール」と言うようになっていました。
そこでの経験を基に、仕事の関係で住所が別の場所にっても、その地域のバスケサークルや体育館の自由参加型のバスケの時間に入り活動をしていました。仕事は相変わらず忙しくてもちろん楽しくはあったのですが、抱えたストレスはバスケで発散。そんな日々を過ごしているだけでとても幸せに感じていました。
「趣味」は自分の生活を彩ってくれます。
私はバスケットボールでしたが、決して運動でなくてはならないということももちろんないです。ガーデニングや映画鑑賞だって立派な趣味です。
ただ、いまの生活の中で「趣味」を持つためには、選択肢があまりに少ないと思います。例えばスポーツをするにしても、対象のスポーツをする環境が無い。一人ではできないスポーツが多いので仲間が必要。それをゼロから集めるにはとっても重労働です。
私はそこにアプローチしていきたい。日々の余暇活動としての「趣味」の選択肢を年代問わず増やしていきたい。そこに地域でのまちづくりやコミュニティづくりのヒント、いや答えがあるような気がするのです。
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