発達障害のこと、子供にどう伝える?
先日娘が、
「自…なんとかスペクトラムって何?」
と聞いてきました。
ドキッとしました。
小6娘、小4息子は
2人とも小さい時に、自閉症スペクトラムの診断を受けました。
だけど、私は特に娘にも息子にもわざわざ話したことはありませんでした。
娘は、もしかしたら
小さい時は療育に行ったり、
小3までは発達専門の小児科で見てもらっていたので、薄々感じてはいたかもしれないけど。
新学年になり、
学校から児童調査票という書類を持ち帰っていて、その裏面に、
「お子様のことで特に留意してもらいたい
こと」
という欄があります。
そこに、小学1年の頃から、私が娘の困り事を診断名とともに書いていたので、
娘はそれを見て、聞いてきたのです。
ああ、これを自分で読んで
なんだろうと感じる年頃になったんだなあと
むしろ成長を感じました。
私はこれまで、発達障害のことを娘や息子に
いつ打ち明けるとか、
どうやって打ち明けるとか、
あまり深く考えてきませんでした。
というよりも、成長につれてできることも増えたし、困り事には対応していくけれど、診断名を伝えることに、あまり重きを置いていませんでした。
ただ今回、自然と娘が聞いてきたので、
誤魔化すことでもないので、
私は、娘に
「小さい時に、大勢の人の前が苦手やったり、
思ってることが言えなかったり、
ママや先生のお話が伝わりにくかったり、
苦手がたくさんあって、困り事が多かって
ん。
小さい時は、子どもの成長に個人差があった
から、娘ちゃんは成長がゆっくりやったから
病院の先生に相談しててん。」
と答えました。
これ以上はうまく説明できませんでした。
娘はそれ以上何にも聞いて来なかったし、
私たちはもうこのことは、これ以上話すこともないのかなあと思います。
娘よりも困り事が多い息子には、
時期を見て、ゆっくり伝える必要があるかもしれないとは思っています。
たぶん息子の方が、特性を抱えたまま成長していくと思うので。
子どもたちに
いつどうやって伝えるか、と親が悩めるのは、
子どもたちが小さい時に診断を受けたからです。
先日とある知り合いの話を聞いて、
子供が成長してから診断を受けると、
子供がダイレクトに知ることになるんだと実感する話を聞きました。
行きつけのお店の店員さんの息子さんは、
高校生になって、診断を受けました。
小さい時やはり、言葉が少なく、3歳児健診でも受診を促されたようですが、店員さんはおおらかな方で、とりあえずそのまま様子を見ていたようです。
息子さんは、勉強はそんなに得意ではないけど、特に支援級や通級指導が必要だという話もなく、高校受験も終えて、今は高校生をしています。
高校に入って、自分は周りと違うから一度病院へ行きたいと言い始めたらしい。
半年待ちでようやく診察を受け、診断が出たとのこと。
以前から店員さんが
息子さんのエピソードを
「うちの子本当に抜けててねー」
と笑い話として聞いていたのだけど、
それらも特性だったのかもしれません。
スマホがやめられない、
計画的に行動できない、
プリントを出せない、
すぐに忘れる、
言われたこと以外の応用がきかない、
自分から話しかけられない、
などなど。
聞けば、小学高学年から、なんか周りと違うと本人は思っていたようで、悩みながら高校生になって、病院へ行きたいと言ったらしい。
店員さんが言うには、
診断を受けたのはいいのだけど、
だからって何か変わるでもないし、
小さい子が行くような療育があるわけでもないとのこと。
(高校生でも行ける放課後等デイサービスはあるのでしょうけど、息子さんがそこに行きたいと言うわけでもなく、特性がわかってもそれをどうすることもできないというお話でした)
それに、病院に行ってから、
「どうせ僕は〇〇だから」と
診断名を出しては、できない理由にしてしまうようになったと聞きました。
やはり診断は早い方がいいのかもしれません。
幼い頃、診断を受けた時、
最初は受け入れられなかったけど、
診断名がつくと、道標になるというか、
療育を受けることができるし、
親側も、
子供に苦手なことやできないことがあっても
受け入れられたり、発想を転換してプラスにとらえたりすることができたり、
いいことがたくさんあるように思います。
お母さんによっては、
診断を受けてショックを受ける人もいれば、
ホッとする人もいると聞きますが、
私は今思えば、早くて良かったと思います。
今の娘や息子の成長が、幼い頃療育へ行っていたおかげなのか、単に年齢による自然なことなのか、それはわかりません。
でもきっと療育を受けたことは大いに影響があると、私は思ってます。
話を聞いた店員さんも、
小さい時に病院行って療育を受けていたら、何か違ってたのかな?と少し後悔している様子でした。
診断を受けるタイミング、
発達障害のことを伝えるタイミング、
それぞれのケースがあるので、正解はないのでしょうね。
気づけばまた、長々と書いてしまいました💦
読んでいただきありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?