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2023年上半期読書その2(一言感想つき)

2023年4〜6月までに読んだ本一覧です(note記事にしたもの・するものは除く)。


2023/4

父ではありませんが 第三者として考える | 武田砂鉄

多様性を自然に受容する社会になってほしい。それが著者(編集者)の意図なんだろうと思う。でも、たまに「あなたにはわからないでしょう」と突っ込みたくなる。それも含めてこの本の意味なんだろう。

いまさら聞けないITの常識 | 岡嶋裕史

とても理解しやすい内容だった。今ある技術と、世の中の動きと、開発内で聞く言葉がつながった感じ。現代ビジネスの基礎教養。

2023/5

マス・イメージ論 | 吉本隆明

1985年頃から連載で書かれた内容。 現代とは何か。それは人のイメージの集合体による共同幻想ではないかというのがこの本の結論ではないかと私はみている。「喩は現在からみられた未知の領域、その来るべき予感にたいして、言葉がとる必然的な態度のことだ」そして、この喩の集合体は時代を象徴していることが往々にしてあると。その時代に書かれた文章から匂い立つ隠喩がその時代を匂わせる象徴そのものなのではないか。

舟を編む | 三浦しをん

創る人特有の熱量は尊い。なんでも無難にこなし、何事にも夢中になれない西岡の独白が身に染みてきてよい。「大切なのはいい辞書ができあがることだ。すべてをかけて辞書を作ろうとするひとたちを、会社の同僚として、渾身の力でサポートできるかどうかだ」という一文は仕事そのもの。 「何かを生み出すには言葉がいる」この一文も好き。言葉は時にすれ違うけど、言葉を交わさないと何も生まれないから。

52ヘルツのクジラたち | 町田そのこ

キコやイトシには感情移入薄めだったけど(二人の心がくっつくまでの経緯が少し物足りなかった)、アンさんの愛には泣いた。

天の夕顔 | 中河与一

一人の人を愛し続けるって、本当にあるのかな。成就しないて追い続けるからこそ、愛し続けられるのかも。
残された男性はこれからも追い続けるんだろう。ロマンチストすぎるしドMすぎるけど、ある意味幸せな人(ちょっと皮肉こめて)。

2023/6

NEWTYPEニュータイプの時代 | 山口周

特に共感したところ

  • とにかく試す。計画の策定と計画の実行が織り混ざる形。プロジェクトの進行そのものが計画立案のプロセス。撤退の巧拙も重要。

  • アイデンティティに固執することは危険。一貫性があることを賞賛する価値観は今には向かない。

  • 愚直に、常識のすべてを疑うのではなく、「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める。そのためには見識の広さが重要。

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