北岡英樹

何をするか分かりませんが、何卒よろしくお願いいたします。

北岡英樹

何をするか分かりませんが、何卒よろしくお願いいたします。

記事一覧

ご馳走様

ああ 美味そうな差別肉だ 傷ついた心のソースで食べてみよう ゲ! 生焼けの肉 賞味期限が とっくに切れたソースじゃねえか どちらにしろ 煮え切らない奴らの まず…

北岡英樹
3時間前
1

朝の景色

イチゴは 食べられる練習を 朝からしてた いい匂いをさせて そして 刻まれたばかりの カットトマトたちが 苺の匂いを嗅いで 涅槃のバスを待っていた

北岡英樹
1日前
1

飯を炊く

昭和47年 UFOで 飯炊いた タイマーで 飯炊いた そして 今炊けた 今度は 宇宙人一杯入れて 飯炊こう 新しいUFO売ってるけど 安くなるまで 今のUFOで 飯炊こう

北岡英樹
2日前

電信柱が息をする

燃えないゴミを捨てて来た 家路までの夕暮れに 電信柱が立っている 燃えないゴミを捨ててきた 私の目には夕暮れに 電信柱が息をする ここが世界の果てのように 深く…

北岡英樹
3日前
2

戦争見て来た

休みやさかい 戦争見て来た 帰って来たら 日が暮れてた 休みやさかい お酒を飲むわ 戦争見て来たお土産の 僕の死体はまだ届かない 二重螺旋に酢味噌がからむ DNA…

北岡英樹
4日前

子供になる

庭の楠木が、 隣家の屋根に葉先が当たるほど 伸びてしまっている。 昼からの風が強く、 ゆっさゆっさと楠木が揺れる度、 あともう一歩で、 葉先は隣家に当たってしまいそう…

北岡英樹
5日前

買いもん行く

刺青で 忘れんように 入れてもろた 玉子の刺青 キャベツの刺青 買いもん行くの もう怖ない 白いシャツから  透けた刺青 なんで刺青したんやろ 今からどこへ行く…

北岡英樹
6日前

酒人の空

酒人が 見上げる空に 釣り上がったは 鯉のぼり 神さんの酒のあて 鯉のぼりの活け作り

北岡英樹
7日前

ポイントカード

何もかも焼き尽くす 無情の太陽を浴びて ああ、たまらねえ 私の胸元から 私と太陽の体臭がする 人間ばかりのこの世じゃない 俺だって獣だもの 人の心の善悪は ポイ…

北岡英樹
8日前

お前のもの

自分で 自分を コントロール出来てる事なんて 本当にあるのかな 髪の毛が勝手にのびながら 私はそう想う 自分の心臓の音が 止まらない こわい 全世界はお前のもの…

北岡英樹
9日前

町の絵描き

くちづけの 舌噛みちぎって 口移し 町の絵描きがスケッチしてる 赤い絵の具が足りないと

北岡英樹
10日前

心の中

いちばん遠いところは、 人の心の中なのですと、 星が光っていた。 ロケットが、 マッチ一本に見えて来た。

北岡英樹
11日前

太陽の匂い

刈っておいた草を、庭に山積みにしておいた。 ここの所のお天気が染み込んだ刈り草である。 陽が傾いた気持ちいい時間に、 その山ををひっくり返すと、湿った草から、 なん…

北岡英樹
12日前

日常

今っていつだろうと たった今が 何の悲壮感もなく 思い出に変わり果てて行く  ボンネットをたたく思い出が絶えない 車の中からは 思い出の雨が ワイパーで除かれる 思い出…

北岡英樹
13日前

水飲み場

噛みちぎる 手首から出る 赤い血で 水飲み場の夏 血を浴びて

北岡英樹
2週間前
1

漫画のように

本当に この世にいることを実感したら 漫画のように 目ん玉飛び出すと思います。

北岡英樹
2週間前
ご馳走様

ご馳走様

ああ

美味そうな差別肉だ

傷ついた心のソースで食べてみよう

ゲ!

生焼けの肉

賞味期限が

とっくに切れたソースじゃねえか

どちらにしろ

煮え切らない奴らの

まずい料理は食えないねぇ

朝の景色

朝の景色

イチゴは

食べられる練習を

朝からしてた

いい匂いをさせて

そして

刻まれたばかりの

カットトマトたちが

苺の匂いを嗅いで

涅槃のバスを待っていた

飯を炊く

飯を炊く

昭和47年

UFOで

飯炊いた

タイマーで

飯炊いた

そして

今炊けた

今度は

宇宙人一杯入れて

飯炊こう

新しいUFO売ってるけど

安くなるまで

今のUFOで

飯炊こう

電信柱が息をする

電信柱が息をする

燃えないゴミを捨てて来た

家路までの夕暮れに

電信柱が立っている

燃えないゴミを捨ててきた

私の目には夕暮れに

電信柱が息をする

ここが世界の果てのように

深く静かに

お地蔵さんより

戦争見て来た

戦争見て来た

休みやさかい

戦争見て来た

帰って来たら

日が暮れてた

休みやさかい

お酒を飲むわ

戦争見て来たお土産の

僕の死体はまだ届かない

二重螺旋に酢味噌がからむ

DNAのぬた和えで

知らない誰かを

思い酒

子供になる

子供になる

庭の楠木が、
隣家の屋根に葉先が当たるほど
伸びてしまっている。
昼からの風が強く、
ゆっさゆっさと楠木が揺れる度、
あともう一歩で、
葉先は隣家に当たってしまいそうだ。
脚立を楠木に立てかけ、
ノコギリで問題の枝を切りにかかる。
勝手気ままに吹く強風の中で、
私は楠木に体を預けていた。
脚立を土台に枝や幹にしがみつき、
する気もなかった木登り遊びの体である。
揺れる楠木は、
私をあやすように揺れ

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買いもん行く

買いもん行く

刺青で

忘れんように

入れてもろた

玉子の刺青

キャベツの刺青

買いもん行くの

もう怖ない

白いシャツから 

透けた刺青

なんで刺青したんやろ

今からどこへ行くんやろ

酒人の空

酒人の空

酒人が

見上げる空に

釣り上がったは

鯉のぼり

神さんの酒のあて

鯉のぼりの活け作り

ポイントカード

ポイントカード

何もかも焼き尽くす

無情の太陽を浴びて

ああ、たまらねえ

私の胸元から

私と太陽の体臭がする

人間ばかりのこの世じゃない

俺だって獣だもの

人の心の善悪は

ポイントカードの

ポイントに過ぎないのさ

お前のもの

お前のもの

自分で

自分を

コントロール出来てる事なんて

本当にあるのかな

髪の毛が勝手にのびながら

私はそう想う

自分の心臓の音が

止まらない

こわい

全世界はお前のものだ

だから

お前は一体どうするんだい

部屋の外から聞こえる風の音に

ちょっとしたヒントが

答えもなく

内蔵されていた

町の絵描き

町の絵描き

くちづけの

舌噛みちぎって

口移し

町の絵描きがスケッチしてる

赤い絵の具が足りないと

心の中

心の中

いちばん遠いところは、

人の心の中なのですと、

星が光っていた。

ロケットが、

マッチ一本に見えて来た。

太陽の匂い

太陽の匂い

刈っておいた草を、庭に山積みにしておいた。
ここの所のお天気が染み込んだ刈り草である。
陽が傾いた気持ちいい時間に、
その山ををひっくり返すと、湿った草から、
なんとも言えない良い匂いがする。
微生物だか、なんとか菌だか知らないが、
生きている匂いと言うものは、香ばしい。
臭いとは思わなかった。
気味の悪い白いものが所々に繁殖している。
死を忌み嫌う人間社会に酔った自分の目には、
生きることの不気

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日常

日常

今っていつだろうと
たった今が
何の悲壮感もなく
思い出に変わり果てて行く 
ボンネットをたたく思い出が絶えない
車の中からは
思い出の雨が
ワイパーで除かれる
思い出はどこへ行くのか
日常と言う下水道から声がした
車から降りて 
ここからかなと
マンホールを開ける
おーいと呼ぶと何の応答もない
下水の匂いがいつまでもしていた

水飲み場

水飲み場

噛みちぎる

手首から出る

赤い血で

水飲み場の夏

血を浴びて

漫画のように

漫画のように

本当に
この世にいることを実感したら
漫画のように
目ん玉飛び出すと思います。