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クラゲ人間


#未来のためにできること

 クラゲの水槽を見たことがあるだろうか。
水族館に行ったことのある人であれば、見たことがあるだろう。クラゲの水槽は地味だ。クラゲは水流を漂っているだけだから。

 未来のためと聞いて、漠然とした「遠くて近くて、どうすることも無いけど、時に努力して何かを勝ちとれる何か」のような、上手く言え無い気持ちになる。そう思うのは、クラゲのように世の流れに漂って生きているからだろう。
 未来は不明瞭なものであるから不安にもなるし、自分でどうとでも捉えることができる頼もしさがある。

 私は日本という世界で生きている。様々な世界を持った人間、動物、植物、細菌やウイルスまでもが同じ時を生き、誰かを、何かを、憧れながら生きている。

 私たちは嫌でも未来に向かっていくわけだが、未来に羨まれる今についてどう思うだろうか。
 最近では、税金が高いといって過去を羨む人もいる。
 羨ましい世界から離れていくように生きる事ほど絶望的な事も無いだろう。

 どうすれば良いか。
 過去の自分・世界が羨むように毎日生きていけば良い。
昨日の私が「美味しいごはんを食べたい」と思っていたら、明日の私が「美味しいごはんを食べに行く」「美味しいごはんを作る」「美味しいごはんを買う」等いくつも選べる選択肢がある。
 
 世界の至るところに飢えた子供たちがいる。日本にもいる。
「子供食堂に寄付する」「募金をする」「社会体制を変えるために選挙に行く」「自分で食べ物を届けに行く」等いくつも選択肢が出てくる。
 どれか一つを選ばなければいけないわけではない。でも一つだけでも良い。

 高唱に「~をして、~を考えて、~な風に行動を始めなければならない。」なんて壁を高く感じる必要は無い。

 今の不満・不安は考えることも無く出てくるだろう。明日その不満が解決できるように小さな事を選んでいくだけで良い。

 私は、今の収入に不満があるので「明日、求人情報を見よう」と考えている。
 私は、悲しんでいる友達のために「一人じゃないよ。」と会いに行くことも出来るし、LINEで電話をかけることも出来る。
 私は、未来のために何ができるか悩んでいるあなたに
「何をしても間違っていないよ。頑張れ」
と伝えよう。
 そして、私はクラゲのように生きるあなたに「同じような人はたくさんいるから、安心して。」と伝えよう。
 未来のあなたを、今のあなたが説き伏せられるのであれば。

 


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