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橋本ドンのマンション管理士として思う事「<共存共栄(winwin)>の考え その①」

よくこの分譲マンションの管理について、話をしているとよくやり玉に挙げられるのが共用部管理会社(分譲管理会社)です。

確かに分譲当時から管理に入り、管理運営の専門家としていろいろと補助業務、フォロー業務をして管理組合の建物の管理運営に対して協力していますが、ある意味、業務をよく知っていることから、管理の主体である管理組合様の運営や方向性にも大きな影響を及ぼしかねず、またある意味管理組合のお財布事情をよく理解していることから、お客様目線ではなく自分たち目線で色々な提案をしてくる管理会社もあることから、度々この管理組合VS分譲管理会社という構図は度々あり、またその標的として、実際管理組合の窓口になっているフロントマンや管理人さんがなることが多いです。

確かにこういった管理組合目線、物件価値向上といった目線で仕事をしないのはダメだと思います。特に分譲マンションの管理に掛かる費用はメンテナンス費用、工事費用を両方とも大きく、管理を受ける側としては大きなお客様です、また、その大きなお金を目当てに、あるひどい管理会社は10年年に一度ある大規模修繕工事を受注するためだけに受託、日常業務をして、工事が終わると。。。という会社も聞いたことはあります。そういった会社は確かに問題外にダメで、やり玉に上げられても仕方ありません。そしてそういった会社が少ないないこともよく理解しています。そういった管理会社に関しては私も正直よく思わないですし、徹底してやり取りします。

ただ、色々な管理会社の中でしっかりと組合の事を考えてしている会社もあり、それらの会社様を同じように思ったり、また、普段からの日常業務、その他の業務に対して、細かな重箱の隅を突っつくようなケチをつけたり感情的になって指摘をしたりするのはどうかと感じる時があります。

というのは、私も管理の仕事をしているので、多少フォロー的に思われても仕方ないのですが、やはりこの管理の業務、対、人とのサービスであり、建物の運営管理も環境やその住んでいる人の素行性で大きく影響する事もあり、杓子定規で出来ない部分の業務も多々あります。また実際に管理会社が行っているサービスについて、依頼している管理組合がどこまで依頼して、どこまで対応させているのか、実際の業務についてどこまで理解しているのかが微妙にて、そして、それと実際に行っている業務差がかなりあると思います。

私もよく賃貸管理の仕事でいろいろな事をお話し頂きますが、「こんな事までしているの??」とか、「こんな大変な仕事なんですね?!」といった話を度々聞き、また皆さまも実際トラブル等になってようやくその業務の部分について理解される事が多いです。

そして、実際、分譲管理の仕事も幅広く、また、実際に委託を受けている物件によっても、環境や行政、住んでいる人などにより大きく変わってきますので、それに対応することはかなり大変な業務です。それを自主管理で仮にした場合、相当な業務負担、精神的な負担、また、色々な事に対して矢面に立たないといけない事、そして、それにかかる時間。半端なものではないと思います。

あと、併せて、理解しないといけないのが当然、管理会社も慈善事業でしているわけでなく、また仕事として請負、またする以上、それにコストもかかりますし、従業員にも給料を払わないといけないですし、会社も永続させないといけません。それに過度に費用は掛かっているかどうかの精査をする必要はありますが、何でもかんでも、コストの話をしたり、色々な違いがあるのに他と同じように比較して比べたりして、やり玉に挙げるのはどうかと考えます。

その②に続きます。


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