読書の夏! ブリッジやホイストが出てくる【ミステリ小説】
当方のnoteでは、カードゲームの「コントラクトブリッジ」や「ホイスト(ブリッジの元になったカードゲーム)」が登場する文学作品をご紹介してきました。(下記リンク参照)
今回は、その中から「ホイストやブリッジが出てくるミステリ小説」をピックアップしてご紹介したいと思います。
エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人』
こちらは19世紀に書かれた「推理小説の元祖」と言われる作品です。物語で語られる事件とは関係ないのですが、作品の冒頭で、観察力と推理力が鍛えられるゲームだとしてホイストの魅力が語られています。
コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズ
コナン・ドイルが生み出した「シャーロック・ホームズ」シリーズの中にもホイストが登場する作品があります。19世紀におけるホイストの流行ぶりが窺えます。例えば、「赤毛組合」という作品では、捜査中にもかかわらずホームズがゲームをしようとするシーンがあります。
アガサ・クリスティー『ひらいたトランプ』
こちらはコントラクトブリッジが登場する文学作品の中で一番有名な作品と言って過言ではありません。なんと「コントラクトブリッジのゲーム中に殺人事件が起こる」という、まさにブリッジがテーマとなった作品です。ホイストがコントラクトブリッジに発展した20世紀初頭の作品になります。
この物語では、名探偵ポアロが活躍します。夕食会に誘われたポアロは招待客たちと共にブリッジを楽しみますが、その最中、主催者の男が殺され、ポアロが調査に乗り出します。
アガサ・クリスティー『書斎の死体』
クリスティーはブリッジの愛好者で、ポアロ作品以外にも、ブリッジが出てくる作品を数多く執筆しました。こちらはミス・マープルが探偵役の作品です。
事件関係者の一人が、お客様同士を引き合わせてブリッジのテーブルを用意するホステスの仕事をしているという設定です。
エラリー・クイーン『スペイン岬の秘密(謎)』
アガサ・クリスティーと同時代に活躍したミステリ作家であるエラリー・クイーンの作品にも、ブリッジはしばしば登場します。1920年代から30年代はコントラクトブリッジが大流行した時代でもあり、そうした世相が反映されているようです。
こちらの作品では、事件前夜、事件の関係者たちはブリッジをしていたという証言があります。
今回は、ホイストやブリッジが出てくる有名作家のミステリ小説をご紹介しました。これ以外にもホイストやブリッジが出てくる作品はいろいろあるので、興味を持った方は当方の過去記事も参照してもらえると嬉しいです。ではー。
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