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ブリッジの世界選手権大会「バミューダボウル」の名前になっているバミューダ諸島ってどんなところ?という話

コントラクトブリッジには2年に一度開催される世界選手権大会があります。現在では3つの部門が開催されており、オープンチームの「バミューダボウル」とウィメンズの「ベニスカップ」、シニアの「シニアカップ」がありますが、当初はオープンチームの部門のみで開催していました。その記念すべき第一回大会の開催地こそ「バミューダボウル」の名前になっているバミューダ諸島だったのです。というわけで、今回はブリッジゆかりの地バミューダがどんなところか調べてみましたー。

コントラクトブリッジの世界選手権大会が初めて開催されたのは1950年のことでした。第一回大会に参加したのはアメリカ、イギリス、そしてヨーロッパチームで、優勝したのはアメリカチームでした。(ちなみに、以前の記事でもご紹介したブリッジ界のスーパースター、チャールズ・ゴーレンもこのチームに参加していました。)

※ブリッジの国際大会についてはWorld Bridge Federationさんのウェブサイトや過去記事(↓)をご参照のこと。

そして、この第一回世界選手権大会が開催された場所が「バミューダ」だったわけですが、世界地図で見てみると、バミューダ諸島はアメリカ大陸の東側に位置し、ニューヨークから飛行機だと2時間半ほどで行けるそうです。また、クルーズ船ツアーでも行けるようです。気候は5~10月のハイシーズンでは温暖になり、寒さ厳しい北アメリカ地域の人たちにとってはリゾート地として人気スポットなんだそう。バミューダ観光局のインスタを見ると、素敵な写真がたくさんアップされています。

歴史的に見れば、バミューダ諸島は16世紀にはヨーロッパ人にその存在を発見されており、17世紀になるとイギリス人が入植し、現在はイギリス領となっています。

コントラクトブリッジは別の記事でも書いた通り、ルーツはイギリスが発祥のゲームで、コントラクトブリッジの国際ルールが作られたアメリカはブリッジの中心地といえる国でもあります。バミューダはこうした国々に縁のある地域であったわけです。

(ちなみに、アメリカ大陸の国々の競技ブリッジ団体を取りまとめている組織であるACBL(American Contract Bridge League)にもバミューダは参加しています。加盟しているのはアメリカ・カナダ・メキシコ・アラスカ・ハワイ・バミューダ・プエルトリコの各地域。)

なお、世界選手権大会のオープン戦はバミューダボウルという名前がついていますが、毎回バミューダで開催されているわけではなく、世界各地を回って開催されています。バミューダで開催された大会は、第一回大会以外だと1975年と1999年に開催されています。

このように、コントラクトブリッジにゆかりのある地域であるバミューダ諸島ですが、ブリッジ以外にも様々な大会の開催地として人気があるようで、ゴルフやヨット、トライアスロンなどの大会も行われているそうです。バミューダは様々なスポーツや競技のファンたちの憧れの地となっていることでしょう。

また、バミューダはオリンピックにも独立した地域として参加していますが、今年(2021)年も参加しており、Twitterを見たら「開会式の中継でバミューダの紹介といえばバミューダショーツなのに、今年は紹介されなかった!」と嘆くtweetを多数見かけました。恥ずかしながら当方は知らなかったのですが、ショート丈のパンツスタイルのことをバミューダショーツ(バミューダパンツ)というそうで、バミューダでは正装として用いられることもあるとか。(以下はバミューダショーツの参考リンク)

他にもバミューダは海や自然の中でのレジャーや世界遺産となっている歴史的建造物など、観光で魅力的なスポットが盛りだくさん。こんな素敵なところでバカンスを過ごしてみたいものです。

というわけで、ブリッジの国際大会で有名なバミューダはこんなところ、というご紹介でした。調べてみるまでバミューダがどんなところか知らなかったのですが、とても素敵なところだと分かったので、いつの日かトランプカードを持って旅行に行ってみたいものです。ではー。

サポートはコントラクトブリッジに関する記事執筆のための調査費用、コーヒー代として活用させていただきますー。