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至福のカヌレとアイス生みの親

努力と継続の天才 宮﨑龍

至福のカヌレとアイスを生み出しているのは、サプライズカンパニー ブライド・トゥー・ビーのシェフ・ド・パティシエを務める天才 宮﨑龍。
天才と呼ばれる所以についてはまたの機会にお話しするとして…。今回は、宮﨑がどんな人物なのかご紹介できたらと思っています。監修してくださっている松島シェフと宮﨑との関係は改めてじっくり綴りますので、どうぞお楽しみに!


愛知県出身の宮崎は、意外な経歴の持ち主でもあります。高校卒業後はなんと大手自動車メーカーへ。その後、洋食やパン、喫茶店など様々な職を経験し、2004年に創業メンバーとして弊社に入社しました。しかし、入社当時はこの先もパティシエを続ける気はなく、「いつかはシェフ(料理人)かな」という心持ちだったと言います。

パティシエ道を極めることを決意


気持ちに変化が現れ始めたのは、35歳頃。この先自分はどうしようかと将来に向き合ったことがきっかけでした。
技術職であるパティシエ。経験はあるけれど、技術はない。自分は何もできないと感じたそうです。そこから「やり続けることも必要なのかな」と感じ、パティシエを続けることを決意しました。そこから技術を磨くためにチョコ細工や飴細工、氷細工を知り、アイスカービングクラブの門を叩きました。その後国内大会で数々の賞を受賞した宮﨑ですが、そんな宮崎の前に高い壁が立ちはだかります。パティシエのW杯と名高い二年に一度開催される世界大会、「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」です。

世界一への挑戦 旅の始まり

業界紙を見て大会の存在を知り、2009年単身東京へ乗り込みました。挑戦したのはアントルメグラッセ(フローズンデザート)部門。初出場の結果は惨敗。周りの出場者たちは5、6人のチームで準備に臨む、サポート体制が整った環境の中、ぽつんと一人で進めるうちに「来るべきじゃなかったのかな」「恐ろしいところに来てしまったな」と環境や技術面に大きな差を感じることとなりました。
それでも挑戦を続けたのは、パティシエをやり続けると決め、技術を磨こうと決意をしたからでした。
パティシエ業界で活躍している多くが30代の中、30代も後半に差し掛かっていることに焦り、人の倍以上努力をしなくてはと自らを奮い立たせます。
そこからは幅広い技術向上のため、2ヶ月に1度ほどのペースでコンテストに出続けました。

チャレンジを続ける中で、続けることに重きを置いていた宮﨑に気持ちの変化が現れます。そのきっかけになったのは、

「大会は結果だ」

という言葉でした。そこから結果にもこだわり、練習にも一層熱が入ります。仲間の仕事の邪魔にならないようにと、仕事終わりの静かなキッチンで一人黙々と通し練習に励む日々。何度もトライを続ける宮﨑ですが、世界大会へのハードルは高く、国内決勝に進むものの優勝へのあと一歩が届きませ
んでした。ですが、

諦めたらそこで終わりだし、出場の年齢制限はないので、出続けよう

と挑戦を続ける宮﨑。
国内大会2位、国内大会優勝者と同点2位と手が届きそうで、届かない。応援するメンバーももどかしい気持ちと悔しい気持ちで見守っていました。そして迎えた、2023年の国内決勝大会。

誰もが待ち望んでいた、優勝を果たします。

大会優勝者との写真(宮﨑:写真左)

8大会の挑戦の末、念願の優勝を果たし、感じたことはパティシエのプロとしてプロに認められた嬉しさでした。大きな笑顔に、審査員も応援してくれていたことに気づきました。

やり続けたから見えたものがあった

今まで色々と経験をしてきたけれど、経験が増えるだけで何も残らなかった。そう振り返る宮﨑が、この大会へのチャレンジを通じて学んだことは、結果を出すためにやり続けることの大切さ。

結果が出るのに遅い早いはない

そう考えられたのは、この大会でのもう一つの学びがあったから。この14年間、大会と向き合う中で礼節や人としての基本を身につけ、「この人に世界大会へ行ってほしい」と思ってもらえる人になれたように感じ、優勝できたのが今で良かったと受け止めています。

そして、世界へ

2025年のフランス本戦に向け、まずは翌年にアジア大会が控えている。そこに向け、チームで作戦会議をしながら準備を進める宮﨑の気持ちは「ワクワクで止まらない」ようで、子どものように目を輝かせていました。日本中を巻き込んで盛り上げようと意気込んでおり、他国の方も含め、みんなに応援していただけるよう、チームでの関係性も高めていきたいと語っています。


結びとなりますが、
ブライド・トゥー・ビー並びにカヌレとアイスを日頃より応援してくださっている皆様方には改めて感謝申し上げます。宮﨑の世界への挑戦はついにスタートラインに立ったところです。これからも変わらぬご支援のほど、どうぞ宜しくお願い致します。

名古屋から皆様に感謝と愛を込めて、手作りの「至福のカヌレ」と「至福のアイス」をお届けいたします。


受賞歴

  • 2015年9月 ジャパンケーキショー チョコレート工芸菓子部門にて銀賞受賞。

  • 2018年8月 テレビ東京の特番「テレビチャンピオン」にて氷彫刻職人選手権において見事優勝
    名実ともに日本を代表する氷彫刻職人となりました

  • 2021年1月 名古屋フランス菓子研究会 会長に就任
    さらに社団法人 愛知県洋菓子協会の理事に就任

  • 2023年3月 クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025 日本代表の一人に選出


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