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2020年ビールの里プロジェクトは新しい仲間を募集します

遠野はビールに欠かせない原料のひとつであるホップの栽培面積が日本一を誇る地域です。しかし、近年は高齢化と後継者不足により生産者が減少し、ホップ栽培は危機的な状況となっています。地域の資源であるホップを未来に残していくため、そして人口減少や観光客の減少、産業の衰退などの地域課題も合わせて解決するために、私たちは「ホップの里からビールの里へ」を合言葉に新しいまちづくりに取り組んでいます。

今年新しいプロジェクトメンバーを1名募集し、プロジェクトをさらに加速させたいと考えています。募集にあたり、私たちの今の取り組みと、どんな仲間を募集することで何を目指したいのかについて説明します。

ビールの里プロジェクトのここまでの成果

ホップ農業の衰退を解決する挑戦は、キリンビール株式会社と遠野市で2007年から始まりました。当初は、行政とホップ農家、大手企業での取り組みでしたが、2016年頃から移住者を積極的に受け入れることでプロジェクトを前に進めています。

その結果、遠野醸造という新しい醸造所ができ、ビアツーリズム遠野ホップ収穫祭によって多くの観光客が遠野に訪れるようになりました。遠野ホップ収穫祭は、昨年約12,000人のファンが全国から集まるなど、共感を生み出す大きなイベントに成長。

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直近5年でホップやビール関係の仕事をするために遠野に移住したのは20名ほど。全国的にみるとホップ農家は減少している状況ですが、遠野は若手農家が増えています。

取り組みについては全国的にも認知度が上がってきており、表彰される機会も増えてきました。

<表彰歴>
・2017年 ふるさと名品オブザイヤー コト部門 地方創生大賞
 https://furusatomeihin.jp/2017/koto_2017.php
・2020年 JTB交流創造賞 審査員 特別賞
 https://www.jtb.co.jp/chiikikoryu/koryusouzousho/15/bunka_04.asp
・2020年 世界に伝えたい日本のビアカルチャー 最優秀賞
 https://www.jbja.jp/archives/29542


地域で活動する仲間
や、地域外から応援してくれる仲間が増えたことで、挑戦できる幅が広がっていることを感じています。

最近、特に実感したのは、新型コロナウイルス感染拡大による影響があった時。ビールの在庫を抱えてしまったズモナビールを助けるために実施したクラウドファンディングでは多くのファンに応援していただいたことで目標金額を大きく超える結果になりました。

コロナ禍の中でも、ビールの里プロジェクトは歩みを止めず、よりチームの結束を高めることができています。

もちろん、まだまだ課題はたくさんあります。ホップ栽培を持続可能な農業にしていくことや、ホップとビールを起点にした新しい産業をつくるという点はスタートラインに立ったばかり。

課題は複合的に絡み合っているので、チームで結束し、それぞれの立場から挑戦する必要があります。新たなメンバーを募集し、私たちは次のフェーズに向かいたいと思っています。

「ホップの里からビールの里へ」の意味

私たちの活動のスローガンに「ホップの里からビールの里へ」というものがあります。これから挑戦したいこと、そして今回新しくメンバーを募集するのはこのスローガンを具体化するためです。

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「ホップ」から「ビール」へと取り組む範囲を広げることで、魅力ある地域資源との接点をつくり、繋ぎ、地域全体を輝かせたい。ビールの里プロジェクトが大切にしているテーマです。

私たちの地域にはホップやビール以外にも魅力ある資源がたくさんあります。逆にいうと、ホップやビールは一部にしかすぎないのです。

地域資源が繋がることで、地域が面で面白くなっていく。関わる要素が増えることで、より多くの地域の仲間と協働し、大きな挑戦ができる。
この流れを加速させることが大切だと思っています。

プロジェクトの次の展開は魅力ある地域産品を掘り起こし、「ビールの里ブランド」とコラボした商品開発、販売活動を通して遠野のファンを増やしていくこと

例えば、ただビールを売るのではなく、地域産品をビールのおつまみとして商品開発し、セットで販売していく。売ることだけが目的ではなく、その過程で、取り組む範囲を広げていくこと、より大きな挑戦を仕掛けていくことも大切なポイントです。

募集する人材について

今回募集するのは、上で書いたような地域事業者がビールの里ブランドを活用して売上を上げていくことをサポートし、地域を面で面白くすることに挑戦する人材です。まさに、「ホップの里からビールの里へ」を具現化する存在。

一人で取り組むのではなく、サポート体制を用意しています。

遠野市における地域商社として地域内外に販売する機能を持つ遠野ふるさと公社ビールの里構想を総合プロデュースするBrewGoodと連携して取り組みを進めます。

<ふるさと公社のメンバーについて>

<BrewGoodのメンバーについて>

この2社と連携しながら、商品開発・マーケティングを推進し、店舗・イベントでの販売やネット通販などを強化していきます。

<求める人物像について>
・マーケティング、商品開発、営業のいずれかひとつでも経験がある方
 ※これらの経験があると良いですがマストではありません
・関係者と共同して企画し、実行までできる方
・地域の方とのコミュニケーションを自ら積極的に行える方
・ビールの里実現に向けて情熱を持って取り組める方

JOIN US!一緒に挑戦しましょう!

ビールの里プロジェクトは、行政や事業者、個人の多様なメンバーが緩やかに繋がることで面として機能し、共通のビジョンを目指すモデル組織や立場を超えて多くのメンバーがプロジェクトに関わっていることが、私たちのユニークさであると考えています。

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※写真は昨年の会議の様子

ビールの里プロジェクトチームは定期的に会議を開催し、各分野の進捗などを共有し、互いに協力できるポイントがないか議論しています。地域に飛び込むのは少し勇気がいるかもしれませんが、共に取り組む仲間がいるので安心してください。

ビールの里プロジェクトに関わるメンバー21名にインタビューした「ホップの里からビールの里へ VISION BOOK」を読むと、どんなメンバーが関わっているのかを知っていただけると思います。

ビールの原材料を生産する場所から、新しい産業が生まれる場所に。
一緒に挑戦しましょう。

この記事を読んで、楽しそうだ!と思ったら、ぜひ仮エントリーをしてみてください。募集の詳細について記載された書類を送付させていただきます。皆様のご応募お待ちしております。

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仮エントリーはこちら
締め切りは令和2年7月20日(月)まで

※本プロジェクトは地域おこし協力隊の制度を活用するため、以下の条件を満たす必要があります。
・3大都市圏内・外に限らず、都市地域および政令指定都市にお住まいの方。(全部条件不利地域の方は対象となりません。また、一部条件不利地域にお住まいの方は区域によって違いますのでお問い合わせください。)
※特別交付税措置に係る地域要件確認表 http://www.soumu.go.jp/main_content/000483768.pdf
・採用後は岩手県遠野市に住民票を異動していただける方

募集要項の詳細は仮エントリーしていただいた方に個別に送付させていただきます。
仮エントリー後、募集要項送付まで少しお時間をいただくことがありますのでご了承ください。24時間経過しても連絡がない場合は、お手数ですが、brewingtono.ncl@gmail.com(担当:田村)までご連絡をお願いします。迷惑メールboxに入っていないかの確認もお願いします。募集に関してご質問がありましたら、brewingtono.ncl@gmail.comまでご相談ください。

◎この募集記事を書いた人◎
田村淳一
株式会社遠野醸造 取締役 / 株式会社BrewGood 代表取締役
BrewGoodでは遠野市のビールの里プロジェクトの総合プロデュース、ホップやビールにまつわる新規事業の立ち上げと支援、新規ブルワリー開業の支援などをおこなっています。
twitter : https://twitter.com/tam_jun     Mail:brewingtono.ncl@gmail.com

サポートしていただいたお金は全てビールの里プロジェクトを推進する費用として使用させていただきます。