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LOG3 逆走するトゥクトゥクとCAおすすめタイグルメ タイ・バンコク

タイは暑い。知っていると思うが、とても蒸し暑い。だからトゥクトゥクに乗って風を感じながら移動するのがとても気持ちが良い。
トゥクトゥクとはバイクタクシーと言われるもので、市内などを気軽に移動できる交通手段だ。小回りが効き、渋滞していてもスイスイ移動できるのが良いところ。その上安いが、値段はドライバーと交渉なので事前に確認してから乗った方が良い。

バンコクは空港から市内までアクセスがよく、エアポートレールリンクという電車に乗れば45バーツ(150円ほど)で30分もあれば終点のパヤータイ駅に到着する。そこから乗り換えて二駅ほどで大きなショッピングセンターにも行ける。

その日同僚と乗務が同じで、「トゥクトゥクに乗って、タイ料理を食べに行こう」という話になった。夕方頃にバンコクに到着し、一息ついてから電車にのって街へ出た。東南アジアはまだキャッシュ社会で乗務前に空港で換金するか、現地に行ってからATMを使って引き出すこと多かった。
電車から降りた瞬間、むわっとする生暖かい東南アジア独特の空気が身体全体を覆った。空気が肌にピタッとまとわりつく感じ。「タイに来たな」と思った。

市内に着いたので早速トゥクトゥクに乗って、レストランへ移動した。東南アジアの道路渋滞はすごい。その日もなかなか進まなかった。ドライバーが短気な人だったのか、よほど運転に自信があったのか、突然ハンドルを切って反対側の車線に出て逆走し始めた。
(う、ウソでしょ)と思いながらタイ語も分からないしクラクションの音で私たちの声は虚しく掻き消された。数メートルいくと、ドライバーは通常道路に戻り、何事もなかったかのように運転を続けた。

私と同僚は無言で顔を見合わせ、苦笑いしあった。先輩が「トゥクトゥクは危険だからあんまり乗らない方がいいよ」と言っていた意味がわかった気がした。
到着して食べたグリーンカレーはもちろん美味しかったけど、トゥクトゥクでの一連の出来事の方が印象に残り、まるで自分が映画のワンシーンにいるかのようだった。

おすすめタイグルメ一挙紹介

バンコクには手頃で美味しいグルメがたくさんある。よく食べたものたちを紹介したい。

ソンブーンのプーパッポンカレー

(画像引用:travel.co.jp)

首相や殿下もタイで食べたことがあるというソンブーンのプーパッポンカレー。プーパッポンカレーとはずばり”カニカレー”のこと。カニの旨味と深み、そしてふわふわの卵でとじられたこの料理はまさに絶品。誰もがやみつきになり、もう一度足を運びたくなる。タイの乗務員も「このカレーはゼッタイたべてください」と言っていた。


余談だがタイのクルーは上下関係がしっかりしていて目上に対してはとても謙虚で優しい印象を持つが、後輩に対してはしっかり指導を行い権威を保つ感じがする。
上下関係は日本以上に重きをおく文化なのだろう。

ソムタム

タイ定番のパパイヤサラダ。パパイヤの独特の歯応えが良い。酸味があり、さっぱりとしている中に旨味と辛味もあって、食感も舌も楽しいサラダだ。

マンゴースティッキーライス

外資系で働いていた同僚が美味しいと教えてくれたグルメ。ココナツミルクで甘く煮つけたもち米ご飯の上にマンゴーがのっている。甘い、デザートみたいなご飯だ。

これだけ聞くと「え、甘いご飯?しかもマンゴーのせ」と我々日本人は一歩(いやもっと?)引いてしまうかもしれないが、騙されたと思って一度食べてみてほしい。
意外にマッチしていてこれがすっごく美味しいのだ。少し芯の残ったような、ちょうどいい食感のもち米が大きなポイント。
きっとこっちではお団子みたいな存在なのかなと思う。私自身一度食べてクセになり、タイに来ると必ず買っていた。空港でも売っている。

スワンナプーム国際空港地下食堂のパッタイ

パッタイを知っている人は多いだろう。タイ風の焼きそばだ。日本でもよくタイ料理屋で注文したり家でキットを使って作ったりしているのだが、タイ国際空港の地下にある食堂のパッタイを超えたことは未だかつてない。
この食堂は一般の人も利用できるのだが、空港勤務の人もよく利用していて制服姿の空港職員の姿もよく見える。食堂ということもあって、他の空港併設レストランよりも格段に安いのだ。

タイ旅行にきて、空港で少しでも時間ができたならぜひ寄ってみてほしい。食券形式となっており入り口付近で係の人に現金を渡し、チケットをもらう。有効期限は当日なので、使わなかった分は出るときに払い戻しをするシステムだ。

中に入るとフードコートのようにお店が並び、好きなお店で食券を渡し注文する。

パッタイはビーフンにエピや干しエビ、にら、もやしなどを炒め、味付けにナンプラーや砂糖、ライム、ピーナッツなどを加える。
砂糖やピーナッツ、唐辛子はお好みで自分でトッピングできる。ピーナッツの追加は個人的に外せない。いろんな風味と食感が味わえるから大好きな料理だ。

いろんな場所でパッタイを食べてきたが、空港のパッタイを越えられないのは、仕事終わりの疲れた身体にかき込んで食べるのが最高の時間であり、スパイスであり、思い出になっているからだろう。

片手にはもちろんシンハービールも添えて…(※乗務前は飲みません)

東南アジアのご飯は異国感がありつつも、私たちの口にも合う。安くてうまいタイグルメを、バンコクに来た際はしっかりと楽しみたい。

<本日のお土産>

タイ、グリーンカレー。お手軽に本格美味しい。

ナラヤのリボンバッグ。タイに行くとCAは必ず立ち寄るお店。ミラー付き化粧ポーチも可愛くておすすめ。バッグは習い事や、結婚式のサブバッグとして持ち歩くといい感じ。

タイのシルクブランド、ジムトンプソン。先輩が新婚さんで、新居にどうかなと選んでいた。色味が日本にはない鮮やかさで、素敵。

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