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ケンチク物語~建築を感じる・考える・まとめたこと~

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日本、海外の素敵な建築が、なぜ素晴らしいと思えるのかを、建築設計者の視点から考察して、スケッチを交えて紹介していきます。旅好き、デザイン好き、建築ファン、学生さんなど、専門内外問…
運営しているクリエイター

#ゾウ

”ハイキングアーキテクチャー” ロレックスラーニングセンター(建築物語22)

前回の記事から大きく更新が遅れてしまいました。ここ3週間ほど、プライベートな仕事に集中し…

”さびがつくる風景” 島根県立古代出雲歴史博物館(建築物語22)

今回は、島根県出雲市にある博物館を紹介していきます。国宝「出雲大社」のすぐ隣にある、出雲…

小宇宙の店舗 虎屋京都一条店 (建築物語20)

今回は、小さなお店建築です。雨の京都、お茶をいただきながらスケッチを描いてきたのでぜひご…

都市のアウトサイド・リビング 原宿~表参道(建築物語 番外編)

今回はテーマを決めて建築を紹介していきます。原宿〜表参道を歩き、あるテーマに絞った商業施…

浮遊する箱と箱 青森県立美術館(建築物語17)

今日は、つくり手の情熱が、尋常ではないくらい伝わってくるひとつの美術館建築を紹介します。…

日本の美学を感じる 福岡市立美術館(建築物語16)

福岡市郊外の、豊かな水をたたえる大濠公園のほとりに佇む美術館です。高齢者がジョギングした…

五感が洗練される陰影のスパ テルメ・ファルス(建築物語15)

今回はスイス南端の山奥の村ファルスのテルメ(温浴施設)を紹介していきます。 子供が生まれる前、僕は妻とともにヨーロッパ周遊を敢行しました。その時はフランス→ベルギー→ドイツ→スイス→フランスとフランスを軸に地図上時計回りに列車で2週間旅しました。貯めていた有休をフルに使い心ゆくまで楽しんだ、心は贅沢、お金は貧乏な(笑)旅でした。 日本で旅の計画を立てる際、一番行きたかったところはこのファルステルメでした。学生の時分、建築雑誌をみていつかいきたいなあ、とずっと思っていました

浮遊する大庇 学びの館ローズコム (建築物語14)

広島県の中核都市、福山市に建つ図書館の紹介です。文化講座や講習など、文化・学習の拠点とな…

繊細な超高層 ニューヨークタイムズビル(建築物語13)

今回は、ところ変わってニューヨークの中心地にある、レンゾピアノ設計の超高層ビルを紹介しま…

運河をまたいで 長崎県美術館(建築物語#12)

日本では珍しい、運河をまたぐ美術館建築を紹介します。 場所は、長崎県長崎市。長崎駅から路…

馬蹄形の大屋根空間 牧野富太郎記念館(建築物語 #11)

今回は高知市にある、とても素敵な大屋根の建築を旅します。 「日本の植物分類学の父」と呼ば…

丘陵に溶け込む パウルクレーセンター(建築物語9)

今回はスイスの美術館、パウルクレーセンターを紹介していきます。 首都ベルン郊外の美術館で…

若き日の谷口作品 玉川図書館(建築物語8)

今回は、新進気鋭の若かりし谷口吉生さんが設計された図書館を紹介します。竣工は1978年、40歳…

内外の格子天井 熊本県立美術館(建築物語7)

今回は、日本近代建築作家で僕が一番好きな、前川國男(1905-1986)さんという、日本近代建築を語るにあたり欠かすことのできない建築家の美術館を紹介していきます。 前川國男は、ル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドが師匠であり、あの丹下健三が弟子という、名実ともに日本近代建築巨匠なのです。 場所は、熊本県熊本市。熊本城、二の丸広場から西に外れた木立の中にひっそりと建っています。 (熊本城は2016年の大地震により、復旧中です。) 2階建てとなっていますが、公園から