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ケンチク物語~建築を感じる・考える・まとめたこと~

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日本、海外の素敵な建築が、なぜ素晴らしいと思えるのかを、建築設計者の視点から考察して、スケッチを交えて紹介していきます。旅好き、デザイン好き、建築ファン、学生さんなど、専門内外問…
運営しているクリエイター

#写真

”ハイキングアーキテクチャー” ロレックスラーニングセンター(建築物語22)

前回の記事から大きく更新が遅れてしまいました。ここ3週間ほど、プライベートな仕事に集中し…

”さびがつくる風景” 島根県立古代出雲歴史博物館(建築物語22)

今回は、島根県出雲市にある博物館を紹介していきます。国宝「出雲大社」のすぐ隣にある、出雲…

機能美としての陰影 国立長崎原爆死没者追悼平和記念館(建築物語21)

今回紹介するのは、長崎県にある祈りの空間です。水盤に囲まれ、すべてが地下に埋まっている建…

小宇宙の店舗 虎屋京都一条店 (建築物語20)

今回は、小さなお店建築です。雨の京都、お茶をいただきながらスケッチを描いてきたのでぜひご…

都市のアウトサイド・リビング 原宿~表参道(建築物語 番外編)

今回はテーマを決めて建築を紹介していきます。原宿〜表参道を歩き、あるテーマに絞った商業施…

貫入する美しいディテール 猪熊弦一郎現代美術館(建築物語19)

今回は香川県丸亀市にある、美術館をみていきます。洋画家の猪熊弦一郎から寄贈された2万点の…

移ろう光粒の異空間 アラブ世界研究所(建築物語18)

パリ市街からセーヌ川を下っていくと、ノートルダム大聖堂が見えます。2019年、尖塔が消失した歴史的事件がありましたが、大丈夫だったのでしょうか。そのノートルダム大聖堂の中州を渡り、セーヌ川沿いに「アラブ世界研究所」が見えてきます。 設計は世界的なフランス人建築家、ジャン・ヌーヴェル。ヌーベルじゃなくてヌーヴェルというのも、何か気品をただよわせるような優雅な名前ですね。その名の通り、ガラスや鉄やアルミなどの現代的な素材を使って、装飾的で、繊細で、優美な立ち姿の建築をつくってき

浮遊する箱と箱 青森県立美術館(建築物語17)

今日は、つくり手の情熱が、尋常ではないくらい伝わってくるひとつの美術館建築を紹介します。…

日本の美学を感じる 福岡市立美術館(建築物語16)

福岡市郊外の、豊かな水をたたえる大濠公園のほとりに佇む美術館です。高齢者がジョギングした…

五感が洗練される陰影のスパ テルメ・ファルス(建築物語15)

今回はスイス南端の山奥の村ファルスのテルメ(温浴施設)を紹介していきます。 子供が生まれ…

浮遊する大庇 学びの館ローズコム (建築物語14)

広島県の中核都市、福山市に建つ図書館の紹介です。文化講座や講習など、文化・学習の拠点とな…

繊細な超高層 ニューヨークタイムズビル(建築物語13)

今回は、ところ変わってニューヨークの中心地にある、レンゾピアノ設計の超高層ビルを紹介しま…

運河をまたいで 長崎県美術館(建築物語#12)

日本では珍しい、運河をまたぐ美術館建築を紹介します。 場所は、長崎県長崎市。長崎駅から路…

馬蹄形の大屋根空間 牧野富太郎記念館(建築物語 #11)

今回は高知市にある、とても素敵な大屋根の建築を旅します。 「日本の植物分類学の父」と呼ばれる、牧野富太郎の功績をたたえて、その研究内容を保存、また植物を研究するための博物館です。 高知駅南口から、観光バスで30分でいけます。 以下、公式サイトです。 http://www.makino.or.jp/ 設計は、僕が(勝手に)敬愛してやまない、内藤廣さん。僕が人生で建築デザインというものに触れた「海の博物館」の設計者です。 内藤さんは、出世作の三重の「海の博物館」をはじ