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ヨガの道の進み方

ヨガのアサナではチャクラに強く働きかける方法と身体的なバランスを整えるアサナがあります。もちろん身体的なバランスにアプローチするアサナもチャクラに穏やかに働きかけますが、チャクラの活性化を目的に作られているものよりは穏やかです。

私は朝のオンラインクラスでは身体的、そしてエネルギーのバランスを全体的に整えること、ムラダラチャクラを活性化するアサナとプラナヤマを中心に組んでいます。そしてほぼ毎日同じメニューを繰り返し繰り返ししつこくやっています。

そこにはちゃんと理由があります。

今日はそこんところををちょっと説明させてもらおうかなと思います。


1、アウェアネスを育てることの大切さ

まず、チャクラに強く働きかけるワークをする前に、アウェアネスを育てることが大切だということ。アサナが深く行じられるようになり一つのアサナで瞑想ができるところまで行き、その上でチャクラに働きかけるワークをすると、様々なことが起こります。強い光を見たり、突き上げるようなものを感じたり、体が宙に浮くような体験もします。

そういったときに、冷静に観察できるアウェアネスを育てていることは大切です。

まずは自分の手や足がどこにあるのか、どんな質感でどのようなエネルギーを持ってそこにあるのかを感じて把握すること。

足の向き、手の向き。指先の質感。背中の位置、

仙骨の角度、首の角度、喉の締まり方。

当たり前のことですが、身体の位置を把握できない状態では、目に見えない意識やエネルギーはコントロールできません。その状態で強力なエネルギーに働きかけるワークや高次元に働きかけるワークをすることは危険を伴うのです。

同じアサナを繰り返していくことで、「ただやる」「ただ動く」ということだけではない部分が育って行きます。よほど運動神経が発達している方でない限り、一つのアサナの中で瞑想が起こるところまでいくのは難しいです。なので必然的に同じアサナを繰り返すという選択になってきます。

アウェアネスとヤマニヤマの進み具合によっては、エネルギーは本来動いて欲しくない方向に開いてしまったり、ムラダラチャクラがまだできていないのに、上の方のチャクラが開いて、低い次元と繋がるようになってしまい望まない心霊体験が起こるようになったりする方をよくみます。自分自身ではどこと繋がっているのかわかっていず、高次元、神と繋がっていると勘違いして、不調和を生むような言動が増え、人生が泥沼化するということがとっても多いのです。

そんな時もアウェアネスが育っていれば、自分自身の中に何が起こっているのか冷静に分析して、道を修正していくことができます。

アウェアネスが育っていないと自分の行動を省みず突き進んでしまうことで、自分だけでなく周りをも不幸にしてしまいます。

もちろんそんな痛い目にあうことも学びの一つとして体験することも「あり」かもしれませんが、自分自身の探求の旅に人を巻き込んで辛い目を合わせる必要はありません。ヤマニヤマが進んでいれば、どうあればいいのかが見えているはずです。アウェアネスが育った上で高次元につながるようなチャクラ活性のワークに入ることはとも大切です。もちろんエクササイズ感覚で浅くやっているようであれば、そこまで深く働きかけないので「気持ちがいいなー」くらいで何にも起こりませんがそのアサナやプラナヤマを深いところで行じられるようになればなるほど、危険が伴います。

本氣で変容を体験したい、起こしたいと思っている方はある程度の覚悟を持って望むことが大切です。


2、ムラダラチャクラが育っていることの大切さ

そして私がしつこくアサナをやる理由をお伝えします。

肉体的な運動、動き、というのはそもそもムラダラチャクラのエネルギーです。

身体的な活動が少ない現代人はそもそもここが弱い。身体的意識が退化しているのが現代人の特徴といってもいいでしょう。実は私もそうでした。コンクリートの上で育ち、大地に触れることのない生活。頭を使った勉強、読書ばかりで、泥まみれになって遊ぶということが13歳くらいからほとんどなかったように思います。

最近は特に車で移動することが増えて、歩くことも少なくなりました。ダンスをやっていた頃はとにかく裸足でたくさん動いていたのですが、それでも足りないくらいです。

現代人はムラダラチャクラが弱く、それが弱いままに意識の覚醒に憧れたり、スピリチャルな世界に憧れたりする方が少なくありません。

昔の人たちが当たり前にスピリチュアル(精神性やエネルギーを主軸においた生き方)であったのは肉体的、地球と繋がった暮らしがベースにあってこそ。自分の肉体よりも車やパソコンを使う時間の方が長い生活で育てられた感性で、スピリチュアルな生き方の概念的なものだけを取り入れると、どうしても地に足のつかない怪しげな人、生き方になってしまうのは当たり前です。


クラスに来てくださる方も、どうしても最初は身体意識、身体感覚が未熟な方が多い。ご自身の肩や、手がどうなっているのか把握できない、それをコントロールできない、クラスの最中じっと集中することすらできない方もいます。


神経と身体機関のつながりが機能していない=身体意識が育っていない方がほとんどです。問題はアサナができないことではなく、身体意識を無視して暮らしていて、 それが育っていないことなのです。

もちろん私はラージャヨガやタントラのワークを専門としてやって来ているので変容のところがやりたいのですが、この状態では絶対に深いワークはお伝えしません。

本当の変容に行きつきたいからこそ、まず身体意識を育ててあげること、身体そのものを育てていくことがベースなのです。


3,それをすっ飛ばしてチャクラ活性のワークをするとどうなるの?

わたしがクラスで大切にしている身体的な部分をすっ飛ばすとどうなるでしょう?

これはわたしのプラナヤマの先生が言っていることでもあります。

覚醒の疑似体験のような体験はできます。

例えばカパラバティ。マニプラチャクラを活性化する呼吸法ですが、速くやると酸欠になって頭がボーっとします。その感覚がちょっとエネルギーの上がった状態に似てもいるので、なんとなく「気持ちいいー」という体験があります。

ところがこれをゆっくり丁寧にやっていくと全く違う感性が育っていきます。わたしの先生はこれをサスティナブルなカパラバティとよんでいます。疑似体験のように気持ちがいい衝撃的な体験はないけれど、このワークを重ねていくことでエネルギーのラインをより深く細かく感じられるようになり、ナーディー自体が確実に育っていきます。頭の中の経絡のラインのどこを通っていくのかという細かいところまで感じられるようになるのです。

それを継続して行った上でバストリカ(もっと速い活性法)をやると確実にマニプラチャクラから松果体へエネルギーが上がるのを体感できるようになって来ます。

4,オンラインでプラナヤマをやることは可能?

だからヨガは伝統的に、師匠と弟子とともに暮らしながら、生活態度から生き方から伝えて受け取り、その中で時間をかけてその人に合ったタイミングでテクニックを受け渡していくというやり方を続けて来たのです。

ここまで深いことを求める人はわたしの住んでいる地域(地方都市)にはなかなかいません。笑

オンラインのおかげで世界中から本当にヨガを学び覚醒したい、ヨガという生き方を選びたいという方と繋がりこのような変容を目的としたラージャヨガ(本来の意味でのヨガ)クラスを開催させていただけるようになりました。その中でわたしも自分は様々な先生に教えてもらったこと、自分の中で体験したことを学び直しています。伝えることは何よりの勉強です。

だけれど、もちろんそうです。それは危険を伴うことでもあるし、より慎重になるべきことでもあります。

なのでいつも、それが本当に安全で本質的であるか観察しながら進めていきます。実際のところ、初めて数ヶ月、まだアサナ、プラナヤマにとどまっています。

新しい方が入るたびにもう一度、地固めをし直しています。

少しずつ生徒さんの中に浄化が起こり、感情の排出やら肉体的排出やらいろんなことが起こっていて、それは必ずしもただハッピーなことでもなく時に目を背けたくなることだったり、ドロドロしていることだったりしますが、それが起こることは理論がわかってくれば好ましいこと。嬉しい報告をいただいています。


時間がかかる方を選ぶ理由は「幸せの疑似体験」「チャクラの活性の疑似体験」をするクラスではなく、時間がかかっても、本質的に変容を起こしていくことがしたいからです。

多分それは歴代のグルの加護をいただきながら、わたしが本当に時間をかけて「変容」を体験してこれたからだと思います。すごく貴重なありがたいことです。

この貴重な経験をいただいた以上、それを目指す方々にわかるように伝えることは自分にとって大切な役割でもあると感じています。

5、だから知っていてほしいこと

それはひとつ。オンラインクラスでやっていることは始まりにすぎないことを知っていてほしいのです。

例えば、わたしがクンダリーニの覚醒の体験をしたようなワークはオンラインでお伝えすることは不可能です。本当に危険です。なのでやりません。

マントラを唱えることすらしていません。

その辺は伝え手と肉体が離れた状態で、個室に守られていない状態でやることは避けたいからです。だって色々あるじゃないですか。ヨガの道を続けていくためには、私たちの自由を守ると同時に、一緒に住んでいる家族の安心感を守ることも大切。自分がやっていることを一歩引いて冷めた目で見ることはできた方が楽チンです。笑

まずは上の方のチャクラを活性化しても危険のない状態まで持っていくこと。

これから変容を迎えるベースを作ること。

それがオンラインのクラスでできることです。


6、その先に何が起こるの?

3年やったら3年なりの、5年やったら5年なりの

10年やったら10年なりの、20年やったら20年なりの

感性があり覚醒があり、状態があります。

サマディが到達点とされているヨガですが、サマディに到達したとしても,

そのサマディにもその先があります。

自分の中で何かが達成された感があったとしても、まだその先は必ずあります。

宇宙が無限であるように意識の可能性というのは無限です。

生活が向上し、肉体をコントロールできるようになり、

エネルギーをコントロールできるようになり、集中力がつき、

感覚が制御できるようになり、心と肉体の分離を理解するようになり、

心が実態ではないことを理解し、瞑想が起こるようになり、

サマディに到達したとしても、その先があります。

それはわたしにもわかりません。まだたどり着いていないもん。

でもここまでもとてもとても素晴らしい道でした。

ここから見える世界はとてもとてもとてもとても素晴らしいです。

いつもいつもわたしがこの時この場所に生まれてきたことへの喜びが溢れてきます。

それを暮らしの中で生かしていくこと、世界に生かしていくこと。

その中で探究を続けていくこと。


本当に素敵な人生です。


深刻にならず、ぜひ面白がって続けてみてください。

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