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プロポーズ

いただきました。


12月24日クリスマスイブ。
東京タワーが見えるラグジュアリーなホテル。

プロポーズをされるには十分すぎるロケーション。

「僕と結婚してくれませんか?」

12本のバラと共にちょっとヘラヘラしながら彼。
負けじとニヤニヤする私。
何も言わない私に、彼がもう一度言った。

「僕と結婚してください」

「…末永くよろしくお願いします」


「年内に結婚する女、ももも」!
年内入籍は叶わなかったけど、プロポまではこぎ着けたぜっ!!

長かった婚活サバイバル…
辛かったな…本当に辛かった…
自己肯定感が下がるだけのあの日々…もう思い出すだけで。
ほんと、もう、思い出すのも嫌になる、あの日々…

だから今回はっ…!!
…今回は思いっきり惚気させていただくっ!!




それでは順を追って


私は、この日に懸けていた。

2週間眉毛をぼうぼうに生やし、眉毛サロンでアートメイクをし、
小顔コルギに痩身エステ、美容室。
「クリスマス」
このイベントを成功させべく美容代に4万円程つぎ込んだ。
おかげさまで、気に入って購入したものの登場の機会を失っていた、それはそれは上品な白のレースワンピもしっくり着こなせたのである。
時にはお金に物を言わせることも大切である。


クリスマスイヴ当日。
午前中はどうしても外せない仕事があり出勤。
うん、もちろんオフィスに誰も居やしないよね。

でも、いいの。
私にはこの後、サンタが迎えに来る。


「お泊りグッズ準備してきてね」とだけ言われていて、行先やプランは全く言わなかった彼。
しかし、以前に「クリスマスの予約戦争に敗れた」とだけ漏らしていたので、きっとホテルかなんかで計画しているのだろうとは思っていた。

私が着ていった白のレースのワンピース。
本当にかわいくて、上品で、きれいで…。
そして、ダイアナの7cmヒール、ベージュパンプス。
もう、最強にいい女。(と心の中で盛り上げて)

しかし、彼はそれはそれはラフな格好で現れた。

ん?今日、どこ行くの?

車から降りた彼を見たときは不安しかなかった。
おい、オマエ、スーツじゃないのかい?

ちょっと殺気立った。笑



思い出の場所


行先は、お台場だった。

車に乗り込んだ私に彼が「今日はお台場に行くよ」と教えてくれた。
お台場は彼が告白をしてくれた場所。
そう、あの台風でお預けになった告白をするためのデート。


お台場までクリスマスソングをBGMにしばしドライブ。
ホテルが見えてきて「今日はあそこに泊まるよ」と彼。
うれしかった、ワクワクが止まらなかった。

そう、この日私は最初から最後までうれしくって、楽しくって、何より幸せで。交際期間、たった半年の私たちだけど、こんなにおもてなしをしてくれて、尽くしてくれて…。こんなクリスマスは人生で初めてだった。


ホテルの20階。窓からはクリスマスカラーにライトアップされた東京タワーとレインボーブリッジが見えた。最高。
2人ではしゃぎながらルームツアーをする。

部屋が広い。
なんだか空きがあったのか?部屋のグレードアップをしてくれたらしい。心意気に感謝。
「絶対ダブルベッドにしたかったんだ」と彼。

いつも私の部屋の狭い布団でごめんね。
今日はぐっすり眠ってくれたまえ。



「メリークリスマス!」


ディナーの最中、サンタ(ホテルのおじさん)が子供たちにプレゼントを配り、写真撮影をしていく。
そう、ここはラグジュアリーな高層階レストランではなく、ビュッフェ会場。彼が「敗れた」と言ったのはレストランのディナー予約だったらしい。

「おしゃれな場所じゃなくてごめん…」と彼は言っていたけれど、私は十分楽しんでいた。だって、ビュッフェ大好き!ローストビーフめっちゃ食べた!笑
おしゃれなディナーには誕生日に連れて行ってもらおう~

食事を終えた私たちは、夜の散歩に出た。
どこもかしこもきらっきらのイルミネーション。
どんどん、私たちの気持ちを盛り立てていく。

そして、部屋に戻り、いよいよである。



「わたしの妻になってください」


渡された12本のバラの花ことば。

ディナーから部屋に戻る際に、バラの花束(おそらく100本)をもったホテルマンが私たちの後ろを歩いていた。その姿をばっちり見ていた私は「なるほど」と思っていたのである。
「こんな感じで、部屋に運ばれてくるわけね、」
知らないでいたかったー!

時計をチラチラ気にしてる彼。
22時にドアがトントン。
「ちょっと、待っててね」

……

知らないでいたかったー!

私、リアクション、わざとらしくなかったかしら?笑

それでも、うれしくて、うれしくて。
バラがきれいで。

期待が大きかった分「なんだ、こんなもんか」という気持ちもちょっとあった。だって私たち付き合って半年。
言ってしまえば、思い出も思い入れも大してない。
まだお互いの嫌な部分も全然見ていないし。
薄いっちゃ、薄い関係なのである。
「2年付き合って、プロポーズしてもらったの!」という子たちとは到底感動レベルは違うわけで。
そう、instaなどで見る、感動して涙、みたいなのは無なのである。

でも、うれしかった。

これは本当にね。
ここまで考えて、準備してくれた彼の気持ちがうれしくて。
素直に、心から、だいすき、って。


そこからは、準備の種明かしをしてもらって、シャンパンを開けて2人でお祝いして。熱い夜を過ごすのである。めでたしめでたし。




サンタがくれたプレゼント


彼はバラの他にDiorの香水をプレゼントしてくれた。
「なんで私の好きなのわかったの?」と聞くと
部屋にDiorの香水おいてあったでしょ?って。
イケメンかよっ!

でも、今使ってるのとは違う香りだよ、って
イケメンかよっ!

それに対して私があげたプレゼントのしょぼいことよ…
基本的に物欲のない彼は、何を聞いても「要らない」の一言で。プレゼント選びには本当に苦労した。
結果、これ職場の同僚にあげるプレゼントじゃね?という程度の本当にしょうもないプレゼント…彼はちゃんと喜んでくれたけどね。
イケメンかよ…。

そして、更に、である。

お泊りの次の日、クリスマス。
彼は銀座のジュエリーショップの予約をしてくれていた。
以前、彼に話したことがあった私と同じ名前の指輪があるジュエリーショップ。私の名前は珍しい方の名前だ。だから漢字も全く同じその指輪にかなり運命を感じていたのである。
試着してそれが似合えば、もうそれに決めるつもりでいた。
彼はそのジュエリーショップを事前に訪れ、指輪の下見と予約をしてくれていたらしい。これはうれしいサプライズであった。

指輪はとてもシンプルで、だけど凛としていて、すぐに気に入った。
5分もしないでそれに、決めた。

その後、別のジュエリーショップで婚約指輪を買ってもらった。
締めて80万!
ホテル代なども考えると1日に100万はいっているであろう…。

サンタクロース様…
ありがとうございますっ…!!

指輪が届くのは1か月後。
届いたら指輪パカってしてもらうのだ。




気分は「コンビニエンスハネムーン」


拝啓、チャットモンチー様。

ももも、ここまで辿り着きましたよ。



…よくぞここまで辿り着いた!!
いや、もう、本当にっ!!拍手!あんたよく頑張った!!

5月に彼氏にフラれ
その2日後に車で事故り
安房神社でお祓いをして
結婚相談所での活動を開始。

…どんな人生だよ。笑

しかし、この2023年、私は本当によくやった。
ここ何年も掲げていた「結婚」を達成したのだから。よくがんばった。

「彼に出会うためにこれまでの時間があった」とは思わない。残念ながらそういう感覚ではないのだ。
ただ、もう、これ以上活動を続けても彼以上の人は出てこないと思った。
だからここで、終わることにしたの。

長年、苦しんで婚活をしてきたけれど、それを苦しめていたのは私自身だった。
婚活を終わらせたのは私で。
彼に決めたのは私だ。

そう、私が彼を選んだの。

「よくぞここまで辿り着いた」





今、溢れる思いは「感謝」


ここに行きつくのにたくさんの人に支えてもらった。
みんなに感謝。ありがとうの気持ち。
すっごく、ハグしたい。

そして、何より彼に感謝。
私を選んでくれてありがとう。
大事にしてくれてありがとう。
私の夢を叶えてくれてありがとう。

年が明けたら様々な準備が始まる。
2月に入籍予定の私たちにはまだまだ話し合わなければならないことがたくさんある。
一つ一つ越えていくしかない。
その中で、愛が育まれればいい。

私たちはまだまだ上辺だけの愛、だ。
夫婦として、培う時間を何より大事にしていきたい。



ももものnoteをお読みいただき、ありがとうございます。

レビュー数が増えるたびに応援されているように感じてとてもうれしかったです。2024年も細々と続けていこうと思います。
2024年が皆様にとって彩り多き1年になりますようにお祈り申し上げます。よいお年をお迎えください。

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