読書して

デートに誘われて、美味しいご飯をごちそうしてもらい、いつものように本屋に行った。自由行動したり、同じ本について話したりしながら本を買って、楽器を見に行ったり、タワレコで各々好きな曲を聞いたり、芸人の無料ライブを見に行ったり、、、

歩き疲れて、カフェに入った、お互い無言で本を読む。とても好きだと思った。
なんならきっとずっと前から好きだったと思うけど、その瞬間、好きだと思った。

相手の家でいっしょにご飯を作ることになり、2ケツの自転車で2人で材料を買いに行った。夏の匂いがした。
家にかえって、料理を作ろうとした時、わがままなわたしは、バスケの試合が見たいなあと冗談めかして言ったら、料理なんてできないくせに、、作るよ。バスケみときな。と言ってくれた。
わたしは、味付けだけを手伝った。

彼が初めて作った肉じゃがはとても美味しくて、こんなキザみたいなこと今までバカにしてたし、思ったこともなかったけど、この時間が終わらなければいいのに、と思った。

部屋の中でふたりでテレビを見たり、サッカーをしたり、アイスを食べたりしていたら、あらかじめ設定していた終電30分前のアラームが鳴った。帰りたくなかった。けど、恋人ではない人の家に泊まるのはもっといやだ。

駅まで送ってくれる途中の2ケツの自転車の後ろに乗りながらやっぱり好きだと思った。

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