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絵と色のノォト

いつかの記事で、
幼い頃、絵はともにあった、みたいなことは書きました。


でも、グラフィックの世界、
足を洗ってから絵への情熱はすっきりと冷め、
文字の世界へうまいことシフトチェンジできたもの、
と思っていました。
絵は過去の産物と。


昨年10月、
あーちゃんとラーちゃんが高級ホテルをチェックインしている夢(実写)を見て、
どうしてもそのシュールさを伝えたくて、
何度か描きなおし、どうにかこうにかイラストをおこしてUPしました。

あーちゃんの練習
なんとか人さまに見せれるな、と自分にOK出した絵

このシュールなイラストを、

「あたたかい、絵本の絵みたい」

と言っていただいた、何気ない言葉が、、、

なぜこうも強いスイッチONになったのか、わかりません。


ただ、現実として、
スイッチが入り、
11月以降、わたしは絵を描き続けています。


道具も何もわからない。

数年前に同僚に「もう使わないから」ともらった、
24色の色鉛筆がそこにあったから使っているだけ。

輪郭線も、
何が正解か不正解かわからないけれど、
そこにあるものを使っているだけ。
(ちなみに100均のペン笑)


我流極まりない。


絵を描くにおいて、
子供のときとまったく違うのは、色をぬるのが楽しいということ。


子供のときは、どちらかといえばドローイングが得意で、
水彩絵の具など、色付けは苦手でした。

べたべた塗りたくっている絵のほうが県展では高く評価されて、
わたしの絵はいつも常連でありながら、トップは取れなかった。


それが、
今なぜ色をぬるほうが楽しいか?


考えてみると、
実は「色」は、グラフィックをはなれてからずっと、
仕事としてわたしのそばにいたからです。


30代後半からは、転職し、アパレルの企画開発にいたから、
ずいぶん長いあいだ、服飾の配色を考えていました。

スコットディックをながめたり、
公園の木にはりついているコケの色がきれいだと思ったり、
こんな素晴らしい配色が自然に生まれるなんて!
と、感動したり。

たとえばこのユリの配色。薄い黄緑と白と黄色とピンクの濃淡。
美しいとカエルも見上げています。

現在、企画開発からは離れたけれど、
でもいまだに仕事として「色」はわたしのそばにいます。

今度は、「色」の管理という仕事です。

多くの色を管理する門番、というイメージで描き始めたら、
なんだかすごく明るい感じになりました笑
もっとものものしいイメージで描きたかったのに

いま、絵に色をつけるのが楽しいのも、
これまでの経緯の積み重ねによるものだったのか。

いや、
もしかしたらすべて、
絵を取り戻すために、リトルが運んできた出来事だったんじゃないか。


わたしがわたしを取り戻すために、
すべては必要なことだったんだ。

あーちゃんも、実はその一部なのかもしれない。

最近それがストンと腑に落ちるのです。
すべては。



実は、
先月、色鉛筆や水彩の技巧の腕をあげたくて、
6回講座に入会しました。

自由に描けるのかな、と思いきやまったく違い、模写の教室でした。
心の中は強く、「模写がやりたいんじゃない!」と叫んでいて、
なだめすかしながら2時間すごしたのだけれど、
終わったとき、頭痛がしていました。

違う。
リトルが喜んでない。

わたしは帰りの電車の中でリトルに話しかけました。

「なぁ、たった1回でもったいないけど、もうやめようか?」

「なぁ、わたし、あーちゃんとリトルを描いているのがとっても幸せ。それでいい。だからやめるね。ええやろ?」

その直後、
涙が勝手に、つーーーっと流れました。

リトルを身近に感じた瞬間です。

うまく色が画像に反映されません、、、涙
原画はもっとあーちゃんの顔が面白いです!
お相撲さんでこんな顔いたな、、、

そんな不思議な連鎖を感じていた先日、
noterのつきふねさんから、打診がありました。

夜の信州の星空をイメージした短歌の絵を描いてほしい、と。

実はわたし、人からお願いされると
まず確実に、「イヤ」がくる人なのですが(筋金入りの天邪鬼)、
この打診見た瞬間、軽く鳥肌がたち、すぐさま、

「やる!」


とお返事していました。


よろしければ、つきふねさんの記事、ご覧ください。

あまねく照らす、満天の星

テレパシーとしか言いようのないポーズであったりもする。
つきふねさんと驚く。
「あまねく」って素敵な言葉。


絵の記憶と記録。

でもやっぱり文章を書くのも大好き。

絵と文章が抜けおちたとき、
救ってくれたかぎ針編みは、もう少しお休みしましょう。

こころゆくまで。

リトルの手を離さないように。

「絵がないと生きていけない」

幼い頃、そう思っていたことをふいに思い出しました。

何かがやっぱり戻ってきています。
再生。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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