いつかの思い出❶(能登鹿島駅)
残暑お見舞い申し上げます。
今日は、お盆休み初日の、
楽しかった島めぐりのお話を書きたかったのですが、
昭和の汽車の中、うつらうつらする人たちの絵を描いたら、
(あーちゃんはポッキーを食べている)
ふと、
゛ああ、これまで行った素敵なところ、絵におさめていくのいいなぁ”
と思い、そしたら真っ先に思い浮かんだのが、
゛能登鹿島駅”
でした。
今日は脱線して、
能登の無人駅について、書きたいと思います。
(写真はフィルム写真で見つからない・・・😿)
ずいぶん昔、
会社の先輩二人と、年に1~2回先輩の車で旅をしていました。
この回は、確か寒い日で、金沢、輪島、氷見をめぐる旅だったと思います。
この計画が持ちあがったとき、
わたしは先輩二人にダメもとで提案をしました。
先日読んだ、「駅」という宮本輝の短編小説がとてもよかった。
「能登鹿島駅」が舞台になっていて、
男二人がホームの待合室で、「一献」をかたむける。
その駅に行って、姉さんたちと一献したい!
と。
すると、それほど小説を読んでいるふうもない先輩二人が、
その短編小説を事前に読んでくれ、
寄り道を快諾してくれたのでした。
その冬の日は、
何の変哲もない、ただの無人駅だったけれど、
小説を模して、三人でホームの待合室で、
「一献」
と、笑いながらお茶を飲んだのは、
今でも良い思い出です。
後に知りましたが、能登鹿島駅は、別名「さくら駅」といって、
桜のトンネルが見事とのこと。
その季節は、無人駅も人でにぎわうとのことでした。
そして、2016年、びっくりすることが!
はい。
あまりキュンキュンしないわたくしが珍しく、
キュンキュンしたテレビドラマです。
゛ベタ “という表現は失礼ですが、
恋愛ドラマの王道ともいうべき、ドロドロ感満載のドラマ。
原田知世さんが昔から大好きなので、
見ていたらハマってしまったのでした。
物語も佳境に入ってきたとき、
幼い二人が出会った場所がこの海のきれいな場所で、
もしやもしやと思っていたら、
おお、やはり!
能登鹿島駅も舞台として登場していました!
゛ああ!あの一献の駅や!”
これまでのキュンキュンと違う、
懐かしさにも似た、キュンキュンがきた瞬間でした。
゛高鳴る”とはこういうことか、
と深夜に冷静に分析した自分を思い出します。
そんな思い出の、
゛一献”の駅を描きました。
ホームの向こうは、すぐに海です。
桜と海の風景、素敵だろうなぁ。
不思議なシンクロ。
能登鹿島駅の絵を描いていたとき、テレビをつけたら、
桜の頃の能登鹿島駅が特集されていました😅
シンクロって本当に面白いですよね。
金沢方面に行かれる際、おぼえておられたら、
ぜひ「能登鹿島駅」、寄り道してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました☺
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