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夢の欠片

子供の頃から書くことは好きだった。
友達がいなくて
家族の中でもひとりぼっちで
家族から離れている時期もあった
えぐい親で、
不定期に、理不尽に攻撃されていた私を
救ってくれたのは
空想の世界と
ノートの中に広げていける世界だった

喋ることが苦手で
他人の話を聴くのも苦手で
甘え方もわからなくて
可愛げのない、えぐいヒトになった

大人になって
忙しい日々の中で
書くことからはすっかり離れた
今はもう書き方を忘れた

私を助けてくれた夢の世界は
幼い頃は親から
大人になってからは夫から
ぐちゃぐちゃに砕かれた
何度も何度も
継ぎ直して
夢をつなげたいと祈っていたけど
やがて、疲れてしまい
そして、諦めた

諦めたことも忘れて
いつの間にか、老いて
まだ働き続けて
たぶん、これからも働き続けて
そしてやがて死んでいくのか
なにもなせないままで
ぼんやりそんなことを考えていて

ふと
誰にも言わず
ここにだけ
そっと書き続けたら
見失った夢の欠片を
何処かでみつけることができるのだろうか
そんなことを
おもいついた

残された能力でできることは
もう限られている

未来はあまり残っていない

どこまでできるかわからないけど
挑戦してみたい

どうか、
この願いが叶いますように







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