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「氣」とは何か③【氣の全体像】

前回、前々回の続きとなります。
未読の方は先に↑をお読み下さい。


前回の冒頭で、「氣」とは、

万物万象を構成する、
根元的な不可視の力、エネルギー

生命エネルギー

と述べました。

ということは、全てものは「氣」を
有していると言えます。

全ての物質は振動している、
と私たちは学校の科学で習いましたが、
氣とは、その振動を生み出す、元となる力
ということです。

振動=波動ですので、
生み出された波動も、また「氣」ということになります。

少々分かりづらいかと思いますので、
別の書き方で表現してみます。

文字や言葉ではどうしても適切に
表現できない領域の話ではありますが、
大まかな概念としては下記のような感じだと考えてもらって問題ありません。


      ↓ ← ↖  ←  ↖
      ↓ ↗️ 物質 → 物質の氣
神 →→→ 氣 → 現象 → 現象の氣
      ↑ ↘️ 生命 → 生命の氣
      ↑ ← ↙  ←  ↙


物質の氣は、物質から放射される各種波動
現象の氣は、熱気、瘴気、磁気、蒸気など
生命の氣は、元気、病気、陽気、勇気など

氣は、本来不可分の領域ではありますが、
あえて分割して考えてみると、無限の種類があることが分かります。

それと同時に、ひとつの無垢なる氣から派生
しているのも見てとれます。

そして、この物質世界の万象は全て、
「氣」に還ります。

【荘子】外篇では「天下を通じて一氣のみ」
と記されていますが、氣とは?と問われれば
この無垢なる生命エネルギーを指すのが適切なのかもしれません。

それを靈氣、神氣、源氣と呼ぶのかも
しれませんが、そうした波動も無限の領域が
ありますので「一は全 全は一 一は無限」
と言ったところではないでしょうか。

そして「氣」は、無数のバリエーション
と共に、空間や次元をも超越するような、
自由闊達な性質
を持つ「氣」も存在します。

遠隔気功が可能なのも、
そうした氣の性質によるものです。

絶えず変化したり、
一定の波長を放射し続けたり、
相殺し合ったり、増幅、融合したりと、
とりとめがないように感じる反面、
法則的でもあります。

また、
「氣」は「形」を作り、
「形」は「氣」を呼ぶ込む
という、
円環的な「顕」と「幽」の架け橋の役割も
果たします。

合掌して祈る姿形は、発信と受信、
双方向の「氣」のやり取りをしている、
最も身近で分かりやすい例でしょう。

ここまで氣の概要を説明してきましたが、
何となく、分かって頂けましたでしょうか。

実感を伴わないと理解が深まらない話
ですので、何となく、で良いと思います。

では、その「実感」に関する部分は、
次回以降にお伝えいたします。


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