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「パラレルワールド!ツインレイを求めて! 」第14話


気が狂いそうになる程辛い・・・!

そして引っ越し当日。

引っ越し屋さんのトラックに、荷物を全部積み込んで、

そして出発しようとした時に、玄関まで、マユとタロウが見送りに来ていた。

俺「色々ゴメンね!世話になったな、ありがとう!」すると、マユが目を真っ赤にして、

マユ「本当はカズキと別れたくない・・・!」

  「パパとママが、絶対に許さない!この家に置いとけないって言うから、それ以上逆らえなかった・・・!

  だから、ゴメンね!」

俺「いや!謝るのは、俺のほうだ!ゴメン!全部俺のせいだ・・・すまん・・・!」

そして、

俺「タロウ、こっちにおいで!」

タロウはマユの後ろに隠れて出て来ない!

マユが「タロウ!パパ行っちゃうんだよ!ほら・・・!」

そう言ってタロウの背中を押した。

タロウは少し前に出て来たので、俺はタロウを抱きしめて、

俺「タロウ、ゴメンね!パパ行っちゃうけど、ママの言うことをちゃんと聞くんだよ!」

そう言って行こうとすると、タロウが俺の身体を強くつかんで離さない。

俺「タロウ、離して!パパもう行かないと!」するとタロウが突然、大声で、

タロウ「パパどこに行くの?僕たちを置いていくの?いかないでよー!」

タロウは急に泣き出した。えっ?タロウは俺の事好きだったのか!?

タロウ「いやだよパパー!僕も一緒にいくー!パパーパパーわ~ん!」

俺は、考えてもいなかったタロウの行動に戸惑っていると、マユが両手で顔をおさえて、泣き出した。

マユ「タロウはカズキの事が大好きなんだよ!いつもカズキの話ばっかりしてたんだよ・・・!」

えっ!えっ?戸惑う俺は気がつくと大粒の涙が、ボロボロ流れて止まらない!

あとからあとから、とめどなく流れてくる涙!

タロウは俺を離そうとしない!

本当にもう行かないと、トラックのドライバーさんを待たせていたので、マユに目で合図した。

マユが背中から太郎を無理やり抱っこして、引き離そうとするが、タロウが、

タロウ「パパーいかないでよー、お願いだよーパパー、パパーいやだよー!」

俺はタロウの手を振り払い、後ろを見ないで、トラックに乗り込んだ!そのあともタロウの「パパーパパー」」

の声はやまなかった!

それを見ていたトラックのドライバーさんが、

「もう、いいのですか?」

俺「はい!お願いします。」と言って、出発したのだ。トラックのドライバーさんもハンカチで、涙を

拭いていた。

新居に向かうトラックの中で、俺は涙が止まらず、色んな事考えていた。

俺はこんなにいい家族に何てことしたんだ、最低だな!今更後悔しても遅すぎるよな!?

あ~悔しい!愛がないなんて、思っていたのは、俺のわがままな思い違いだった!

俺はこんなにも愛されていたなんて!

気が狂いそうになるほど辛かった。


続く


「パラレルワールド!ツインレイを求めて」第15話|かずきっす (note.com)

#創作大賞2023 #ファンタジー小説部門

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