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Photo by
yuji_arihara
詩|仮想現実
壊れたのだと思っていた
ものはいつか壊れるものだからと
人は変わりゆくものだからと
汚れたテーブルに真っ白なクロスをかけるように
見えているものがすべてなのだと
あの日壊したのは自分自身
一人ぼっちだと思っていた
どこかではぐれてしまったのだと
どうせ最期はひとりきりなのだからと
紡ぎ出した緻密な糸で作られた真っ白な繭のように
まるで世界から孤独になった気でいた
あの日一人になったのは自分自身
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