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開拓者魂の復活!

2019年1月31日からのお話

絶対に復活する!
そう誓った私でしたが、
問題は、山積みでした・・・。

農場で働いていたパートナー
犬やネコたち・・・

犬たちは、ケモノの番として
ネコたちは、ネズミの番として
一生懸命農場を支えた従業員たち

多すぎて引っ越した家では
一緒に暮せない・・・!

そんな時
救いの手を差し伸べて下さったのが
やはり 芳井集落の方々でした!

取り壊しが決まった頃、
芳井集落の松本さんが来て下さって、

松本さん
農場が取り壊されたら
犬やネコの居場所がないなるろ?
芳井小学校を貸すけん
でもだいぶ荒れちょるけん
とりあえず見に行ったや。



いいんですか!
本当に助かります。
お言葉に甘えてお借りします。
さっそく見に行きます!

ということで芳井小学校へ!

高知県幡多郡三原村芳井地区


消滅した各集落位置



かつて芳井地区には芳井集落のほかに
農場のあったセキゼ集落 16戸(消滅)
ウスキ集落 3戸(消滅)
アイサイ集落 不明(消滅)
合計4つの集落から成り立っていました。

そんな4つの集落には
子供たちがたくさんいて
芳井地区に小学校があったわけです。


在りし日の芳井小学校



松本さんのおじい様が
自身の土地を村に貸して
建てられた学校

平成14年に私が移住してきた当時、
残念ながら芳井集落以外は見る影もなく
消滅していました。

芳井小学校は昭和53年に廃校

移住したての頃、見に来たときは
まだ校舎も立派に残っていました。

竹林の中の倒壊した校舎



しかし、16年という歳月によって
敷地内は森と化し、
建物があるのかすら目視できません!

この頃の私はひどく憔悴していました。
心が病んでいたといっていいでしょう。
抜け殻 そんな表現が正しいでしょう。


県道21号線から見た学校入り口



農場の元スタッフたちや
集落の方々が心配して
毎日ようすを見に来てました。

ほっといたら・・目を離したら・・・
どこかで自殺でもするんじゃないか?
なんて思ったのでしょうね(苦笑)


かろうじて残っていた
教員宿舎兼診療所



今だから笑えますが、そんな状態の時でした。

目の前のジャングルに
私の本能が勝手に肉体に命令して・・・


一心不乱!



一心不乱にチェーンソーで木を伐り
ナタで枝を、鎌でいばらを取り除く・・・

不思議なものですねえ・・・


ドンドン切り拓く!

あれだけ苦しかったはずのあの作業が
あれだけ私を痛めたこの開拓が・・・
こんなにも楽しかったなんて!

農場を失ってしまう!
債務整理はどうする?
家族は・・・?
スタッフは・・・?
なんてことで、頭がパンクしそう!

そんな雑念を取り払い忘れさせてくれる
まさに無の境地

少しずつ見えてきた建物



気が付けば寝食を忘れて
開拓作業から得られる
無の境地に浸り続けますと

頭の中、いや心の中でしょうか?
飛び込んできた?のです。


無の境地に浸り続ける!



おまえは生きてるぞ!

この世に生を受けたからには
やるべきことがあるぞ!

おまえは信念を貫け!

気が付くと目の前のジャングルは
すっかり無くなっていて

崩れ果てた校舎と
立派に残ってくれていた
教職員住宅が顔を出していました。


顔を出した建物



そこには正気に戻った?
いや、開拓者魂が復活した私が
そこに立っていました。

誰がどう言おうが
他人からどのように評価されようが・・・

たとえ 何年かかろうとも!
猪突猛進すればいいじゃないか!

信念で切り拓いた道の後に
切り拓かれた道は必ずできるんだ!

その過程では、常に幸せや豊かさを
いつまでもいただくことができる!


唯一残された財産である
看板を設置!



よし!
ここから絶対に這い上がる!
もう一度ゼロからかたち作るんだ!

再起を誓った瞬間でした。

続きは次回


追記)

のちに松本さんいわく・・・

あの時のあんたは危なっかしくって
ああでも言ってやらせとかんと

だそうです・・・(苦笑)


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