見出し画像

大規模調査・対策!


2013年2月上旬頃のお話

JA鳥獣対策室からの報告によって、
県鳥獣対策課・家畜保健所・三原村
畜産試験場・県農業振興センター
県産業振興センター ほか多数

関係各所による大規模な調査・対策
乗り出すこととなりました。

まず侵入経路調査から開始!




すでに全滅した鶏舎の中を
ショベルで掘り返して
鶏舎内には巣がないことを確認

次に鶏舎周囲を掘り返しますと
そこには侵入口と疑われる穴を発見!




その穴を逆にたどっていくと・・・?
農場内の法面にいくつかの穴を発見!

草に覆われてるため
まったく気が付きませんでした。


発煙筒を使って



その穴に、発煙筒を入れてみますと?

あらゆる穴から煙が出てきたかと思うと
大量の数百匹以上のネズミが・・・

いっせいに出てきたかと思うと
煙の出ていない別の穴に逃げ込みました。


ほとんどが小さなネズミでしたが
あの問題の大きなネズミも確認!

各職員、唖然・呆然・・・

これにより、大規模な食害事例と
認められました。

その後、何度も発煙筒による
捕獲を試みましたが失敗

これまでの調査の結果によって
異常発生・増殖した理由は以下の通りです。


高さ2mの頑丈な金属フェンス




農場周囲の鉄製フェンスによって
天敵となる動物が一切入れない状況下

彼らにとって極めて安全な環境であり、
繁殖するにはもってこいの場所となった事

しかし冬になり食料が少なくなり
個体のいずれかが鶏を襲い味をしめた

やがてすべての個体が鶏を食べ始め
食料豊富な状態となってしまった事

その結果、さらに増殖を繰り返したことによって
起こった極めて稀な事例である事が判明しました。


頑丈な鉄製フェンス

鶏が襲われないようにと
頑丈に作った鉄製フェンスが・・・
かえって仇になるとは・・・
思ってもみないことでした。


そしてもう一つ私には心当たりが・・・

農場にはマムシも多く
特に草むらなどの湿った場所にいるため

農場への来客・研修生が多くなり
農場内の安全を期するため

スタッフたちに草刈りを励行し、
草丈10㎝以下と厳命していたことでした。

その結果、農場内の唯一の天敵を減らし
彼らのエサとなる草や昆虫などをも
少なくしてしまったことも原因でした。

鶏を襲った彼らに罪はありません!
生きていくための当然の行為です。

私も、大自然との調和・摂理を考えず
作業効率・生産効率を求めすぎた結果
人間の都合のみを求めすぎた結果

大自然からの思わぬしっぺ返し(天罰)を
このような形でくらってしまったのでした。

経営を優先し、大自然との調和を怠った
当然起こるべくして起こった結果でした。

「だからダメなんじゃ!」

高校時代の恩師のお言葉
頭の中をぐるぐると駆け巡り・・・
深く深く反省するのでした。

しかし!

早く対策を行なわなければ
完全に全滅してしまいます!

いよいよ関係各所との全面協力による
対策に乗り出すこととなります。


続きは次回

#しゅりたま   #放し飼い養鶏   #放し飼い卵   #地域振興  

#三原村   #高知 #青年海外協力隊 #開拓物語 #移住 #限界集落 #高齢過疎化

#お遍路 #四国88箇所霊場 #試練 #yahoo楽天ナンバー1

この記事が参加している募集

#自己紹介

231,906件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?